2021年6月16日(水)『強い・・・でも』

首位を独走している阪神タイガース。
ペナントレースを左右する交流戦を2位で乗りきり、
勝ち越しが「20」!2位とは7ゲーム差!

いいぞいいぞ!このままリーグ優勝やぁ〜!!

・・・という気持ちに簡単になれない自分がいます。

阪神ファンの方ならご存知、2008年と似ているのです。
2008年シーズンも開幕から絶好調、
交流戦は2位でした。
2位ジャイアンツと最大で13ゲーム差ありました。

が、終わってみればペナントレースは2位・・・。
シーズン終了時に勝ち越しは「23」ありましたから
決して失速したわけでもないのに・・・。

あの年もオリンピックイヤーでした。

2008年は私がテレビ大阪に入社し、
初めてプロ野球中継を担当したシーズン。
右も左もわからず
先輩に必死について行っただけの1年でしたが、
プロ野球界にとって、
とてもとても稀な大逆転優勝であったことが鮮明に記憶に残っています。
そして、何より、責められるような数字ではないにも関わらず
当時の岡田監督が優勝を逃した責任を取って
自らユニフォームを脱ぐ決意をしたことに驚き
プロ野球の厳しさを知りました。
岡田元監督のラストゲームとなったクライマックスシリーズ敗戦後、
報道陣もグラウンドにて取材が許されました。
その時、球場全体から降り注ぐ
「岡田監督コール」に身が震え、
ファンの方のみならず
多くの報道陣が涙していたことが忘れられないのです・・・。

2008年を選手として味わった矢野監督。
ここからどうチーム全体で乗り越えて行くのか!?
あの日の悔し涙をうれし涙に変えて、
歓喜の秋を迎えられますように・・・