この女性は誰でしょう。尾道ゆかりの作家です。
林芙美子。女優・森光子さんが記録的公演回数を重ねている「放浪記」の作者です。尾道の商店街には、彼女の旧宅が残されていて、その手前に建っている喫茶店で注文をすれば店の中を通って旧宅を見学することができます。
家の中は多少傷んでいるとはいえ、ひっそりとした佇まいから当時の空気を感じ取ることが出来ます。見学した後は、喫茶店においてある「放浪記」の資料を熟読。「放浪記」の放浪とは、若くして尾道から東京に出てきた芙美子が、東京という都会で迷いながらもたくましく「放浪」したことを表しています。そのほとんどは芙美子の自叙伝であり、彼女の人生、そしてそれを演じた森さんの考えなどなど…気が付くと撮影の下見で来ていることを忘れ、1時間近く居座ってしまいました。
お店の看板猫もお客の存在などまるで気にせずこのリラックスぶり。そういえば尾道は猫が多い町としても有名なんですよ。