シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 6 月 8 日

ロケ9日目:最後に来たきつ~い夜

運動会の予備日に充てていたこの日は、前回留守で撮れなかった喜徳県のコシヒカリ村で旦那に早く死なれて女で一つで3人の子どもを学校にやった女性のインタビューに行くことにしました。ラマウジュさん(55歳)長男は結婚して出稼ぎに、次男は成都にある大学専門学校、三男は中学1年生です。

苦労話をインタビュー

苦労話をインタビュー

ラマウジュさん

ラマウジュさん

ご主人は15年前に親戚のうちに手伝いに行った時転んで頭を打って脳内出血し、以後10年間寝たきりで5年前に亡くなったそうです。
悲しかったけれど3人の子どもを育てなくてはならないので落ち込んで入られない・・・と思ったそうです。そんな時この村にコシヒカリが導入されました。彼女は田んぼを全てコシヒカリにしたことで現金収入がかなり増え、何とか3人の子どもをすべて中学に行かせることが出来たのです。ものすごい苦労があったであろう話を終始笑顔で語るこのお母さん、本当にすごい人です。三男がいたのでインタビュー、「大人になってお金を稼げるようになったら母親や支援してくれた人たちに恩返しをしたい」と語りました。そうなる日がくるようがんばって欲しいです。

西昌に戻って、民族学校の中にある信頼農園の事務所を撮影させてもらおうとしましたがこの日はちょうど全国一斉大学入試試験の日。試験終了の午後5時まで中に入ることはできません。ものすごい数の生徒と同じぐらい親の姿も見受けられます。日本以上の超学歴社会である今の中国で、大学に入るか入らないかは人生の成功と失敗を意味するものですから親も必死です。しかも一人っ子政策なので親にとっても一発勝負。ただ、今はそれだけ苦労して大学に入っても就職率は70%。将来に絶望して自殺する学生も少なくありません。中国政府もさすがにまずいと思ったのか学歴至上主義の緩和に努めていますが当分この状況は続くのではないでしょうか?話がそれましたが、試験が終わって事務所の撮影、そして土屋さんのインタビューを撮って今回の涼山でのロケは全て終了しました。
そのまま宴会に突入、場所はいつもの「幸福館」です。JICAの北京の人たちや科学技術局の局長さんたちもいてかなりの大人数。金さんのリクエストで(しなくていいのに)アルコール度数60度の白酒が用意されていました(嫌な予感)。

60度の白酒を一気。

60度の白酒を一気。

調子に乗ってきた

調子に乗ってきた

ついに完飲

ついに完飲

序盤は和やかに会が進んでいきました。白酒も3年目となるとそれほどきつく感じませんし、去年、おととしと違ってむしろこちらが勧めているような感じです。初の白酒となる若手のホープ石垣君はかなりいいペースで飛ばしています。ロケが終わったという開放感があるせいか、私も相手がビールで乾杯と言っているのに無理やり白酒に換えたりだんだん調子に乗ってきました。そんな中、下戸の増田カメラマンを除いて取材班で唯一あの巨大杯を制覇できていない児島記者が再度挑戦、今回は元空手部の意地を見せ飲み干しました。おめでとう!

会の終わりごろには一番飲んでいた石垣君が撃沈、私も意識がはっきりしない状態で2次会のカラオケへ。入って席に着いたところで記憶がなくなりました。

沈没トリオ・・・

沈没トリオ・・・

気がつくとカラオケ店から出るところでした。取材班5人のうち石垣君と金さんは意識がなく私が何とか歩ける状態。ホテルまで車で送ってもらい、体重100キロの金さんを私も含めた3人で部屋まで抱えて連れて行き(児島記者は連れて行く過程で4発ぐらい殴られていました)、その後増田カメラマンと児島記者が一番危なそうな石垣氏を介抱。(増田氏は毎年この作業をしています)。私は倒れこむように部屋に入ってそのまま寝てしまいました。こうして自爆の夜は終わりました。

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