シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 10 月 31 日

10月~11月ロケ1日目:最後のロケはコンパクトに

朝5時半起床!、5度目のロケに出発。今回は予算の都合で私と増田カメラマン2人でのロケです。金さんも入れて全員40歳超、3泊4日というかなり無茶なスケジュールです。今回もお土産を買い込みましたが、シリーズ第1章の時から10数回のロケで欠かしたことがないのが中国の最高級たばこ「中華」。関空の免税店でも売っている店は少なくいつも決まった店で買っています。1カートンで4000円と日本のタバコに比べても割高ですが、金さんによると日本製の中華は中国製よりも品質がいいとか(本当?)来客にタバコを配る習慣がある中国人にとっては持っていることで自慢できる一品のようです。

これが中華!

これが中華!

まずは9時25分の中国国際航空(CA164)で大阪を発ち10時55分上海着。今回は機材も縮小しSONYのZ1Jという小型のカメラで行きます。いつものように浦東空港でコーディネーターの金さんと合流し出発。(金さんは6度目の涼山行き)

小型カメラ

小型カメラ

成都に着いたのは午後6時ごろ、何せ3泊4日しかないので少しの時間も無駄に出来ません。この日も着いたらすぐ午後7時から成都イトーヨーカ堂で喜徳の光の新米セールを撮る予定だったので、空港を出てすぐヨーカ堂のTさんに連絡しました。その直後にTさんから折り返し電話が・・・「ごめん 今工事中で店閉まってた」。一瞬青ざめる取材班、しかしここ成都ではイトーヨーカ堂は大人気、何と3軒もあるのです。
前回おじゃました2号店は工事中ですが、3号店でも同じように新米セールをやっているということで一安心。。。

店に吊るされたハロウィンおばけ

店に吊るされたハロウィンおばけ

さて店内へ。今日はハロウィン! 日本でも徐々に認知度は上がっていますが中国でもハロウィンは一大イベント日になりつつあります。イトーヨーカ堂の中にもあちこちにハロウィンの飾りがあって賑やかです。それにしても夜遅いのに客が多い!
午後9時、あるイベントが始まりました。
ハロウィンにちなんで10元(150円)以上買い物をした人には240キロの巨大かぼちゃを切り分けてプレゼントしようという試みです。この日の折込チラシで告知していたためあっという間に50人を超える行列ができました。
そして9時、思ったよりも整然と配られていますが、中にはもらったかぼちゃにケチをつけ「そっちのかぼちゃのほうがいい」とゴネるおじさんもいます。(確かにそのかぼちゃは他に比べて薄っぺらくて怒るのもわかるのですが・・・)

240キロのかぼちゃを切り分ける

240キロのかぼちゃを切り分ける

大行列だ!

大行列だ!

肝心の喜徳の光は「新米セール」として米売り場のエンドに積まれてありました。これまでの5キロパックではなく今年から2キロと4キロの2パターンを出したことで、人々の興味も高まっているようでした。中国も一人っ子政策で大家族が少なくなっているからか売れ筋は2キロ。聞くと家には夫婦2人だけなので試してみるのは2キロで十分という答えが多かったです。他の米の2~3倍の値段でしたが結構売れていました。健康ブームは内陸にも起きているようです。
ロケは午後11時前に終了、いつもの空港前のボロボロ2つ星ホテル(1人1泊180元=2700元)ではなく、市内の3つ星(280元=4200円)にグレードアップし、快適な睡眠をとりました。

これが2キロパック 日本円で750円

これが2キロパック 日本円で750円

エンドに並ぶ喜徳の光の新米

エンドに並ぶ喜徳の光の新米

4キロは何と箱に入って豪華

4キロは何と箱に入って豪華

2009 年 10 月 6 日

新米セール延期

中国は今国慶節。今年は建国60周年ということで北朝鮮を思わせるような軍事パレードの映像を見られた方も多いと思います。国中がお休みのこの期間、11日まで全ての機能が麻痺しています。先日稲刈りをした喜徳の光もそのあおりで作業がストップしているとのこと。阿蘇さんによると今年は去年までのものとはパッケージを大きく変えて箱をつけることにしていて、その作業が国慶節で止まっているようなのです。
新米セールは17日(土)からと聞いていましたが間に合いそうにないとのことなので思い切って2週間ずらし31日から行くことにしました。11月初めには出稼ぎに出ているニレムジュさんも帰ってくる予定なので一度に撮影できて逆に助かりました。

2009 年 9 月 15 日

9月ロケ9日目:成都から大阪へ

今日は帰るだけ。前回の教訓をもとに上海での乗り継ぎに6時間もの余裕を見ましたがそんなときに限って飛行機は定刻に飛び、上海空港で5時間も暇をつぶすことになりました。夜遅く大阪へ到着。次回は10月中旬頃、喜徳の光の新米セールが始まる頃です。

成都から上海へ

成都から上海へ

待ちくたびれた上海浦東空港

待ちくたびれた上海浦東空港

2009 年 9 月 14 日

9月ロケ8日目:新学期の天空村小学校

今日は夕方の便で成都へと発ちます。午前中いっぱい山の小学校のロケです。ここでも9月から新年度ですが今年は1年生が少ないということで新入生はなし。今までいた1年生と3年生はそれぞれ2年と4年に進級しました(この分校は本来3年生までなのですが、2年生だけでは少なすぎるので特別に4年もOKになりました)。もともと少ない3年生に、ムティなど4人が別の小学校に転出したので4年生の教室は少し寂しげですが1年生は相変わらず元気です。7月の期末試験の結果はムティが13人中4番、アカは28人中5番と2人ともまずまずでした。両親のためにもがんばって欲しいです。
新学期の様子を撮影したあと昼過ぎには山を下り、今日も同行してくれた小林さんと李先生に別れを告げ成都へ向かいました。

2年生になりました

2年生になりました

大きな声で読むアカ

大きな声で読むアカ

李先生

李先生

小林さんと金さん(これは縄抜けの手品グッズです)

小林さんと金さん
(これは縄抜けの手品グッズです)

帰りの西昌空港

帰りの西昌空港

2009 年 9 月 13 日

9月ロケ7日目:ロケも大詰め

いよいよ今回のロケも終わりが近づいてきました。次回最後のロケは短期間なので、実質これがじっくり撮れる最後のロケです。前回までと違ってこの辺りまで来ると撮り残したものはないか?これで大丈夫なのだろうか?と毎日ものすごい不安に襲われます。もちろんまだ構成は固まっていませんが、第1章からお願いしている構成作家の杉原邦彦さんの助言を元に、夜ホテルに戻ると場面ごとの大体の流れをノートに書きながら映像を想像していきます。何せ帰国してからこんな映像が足りないと思っても簡単に撮りに来れる場所ではないので・・・そんなことも考えて今日は撮り残し撮影用の予備日に充てていました。

そもそも海外ロケの場合(特に中国が特別ではなく)予想外のハプニングはつきもの。アポイントをとって約束の場所に行ってみたら、「ちょっと急用があるので3日後に来てくれる?」などと言われることもしばしば。撮影予定をぎっしり詰め込んでいるとそうしたハプニングに対応できないので私は長期ロケの時は必ず1日スケジュール未定の日を作ります。1日もったいないと思われるかも知れませんがこれがあることでパズルのように予定を組み替えることが可能になるのです。

阿蘇さんに村の未来がかかる

阿蘇さんに村の未来がかかる

土屋カメラマン?

土屋カメラマン?

今回は前回と違い大きなトラブルもないので完全に予備日。阿蘇さんと土屋さんにそろって喜徳県に行ってもらってお二人に喜徳県や涼山州の未来について話してもらうことにしました。この村は喜徳の光の栽培で収入が増えていい方向に回転し始めていますがこれをどうやって広げていけばいいのか。そして信頼農園の設立意図である貧困学生の支援をどのように行っていくのかなどについても聞いてみました。土屋さんも阿蘇さんも企業がたくさん来て工場が出来てといった発展は望んでいません。この自然を残し活かしながら発展する方法がないかを模索しています。土屋さんは「格差とよく言いますがここの人が上海と同じ額の収入や生活を得るのは不可能だし必要もなくて、用は地元の生活レベルが上がっていけばそれでいいんです」と話してくれました。確かに収入格差はここと沿岸部では10倍以上開いていますが、それを論じることは無意味なのかなと考えてしまいました。

夕方、天空村の夕景が撮りたくて、運転手さんに無理を言って(ホテルがある西昌から見て喜徳県とは逆方向なので)行ってもらうことに。夕景の中に村がシルエットのように浮かび上がって何とも幻想的でした。

夕日の落ちるのを待つ取材班

夕日の落ちるのを待つ取材班

幻想的な村の夕景

幻想的な村の夕景

夕景の天空村を撮影

夕景の天空村を撮影