シリーズ13億人の深層 第3章
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番組制作日記
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番組概要

2009 年 11 月 15 日

普段の仕事@児島記者

この特番をやりながら、普段は私も児島記者も増田カメラマンも夕方のニュース、「ニュースBIZ」のスタッフとして動いています。児島記者は日曜日にも関わらず、数日前に奈良県桜井市で発見された纏向遺跡の建物跡(卑弥呼の宮殿か!と話題になった)の現地説明会を取材に行きました。考古学上久々の大発見に、ものすごい数の考古学ファンが訪れていました。

 

2009 年 11 月 12 日

宣伝開始!

番組で重要なのが番組宣伝(番宣)です。テレビだけでなく、新聞、雑誌、そして最近はインターネットでも宣伝したりします。
年末の番組ガイド雑誌に載せる広告のデザイン案がいくつか送られてきました。デザイン、配色などをいろいろと検討。どんな風になるかはお楽しみに!

 

2009 年 11 月 3 日

10月~11月ロケ4日目:とうとう最後のロケ IN 上海

きょうの夜には大阪へ帰ります。本当に最後の中国ロケです。格差社会富裕層の象徴である上海の様子を撮影するのが今日の目的です。今日は7時半起床、毎日寝不足でアラフォーの取材班には少々きついのですが、まずは上海発展の象徴の一つ車と自転車の通勤ラッシュを撮影しました。中国は今年自動車生産台数でアメリカを抜いて世界一が確実です。

自動車と自転車、バイクの波

自動車と自転車、バイクの波

その一方、日本ではほとんど見かけない電動バイクがなんと年間2000万台も生産されているんです。理由は免許が要らずスピードも50キロぐらいと高性能で、町を走るだけなら車よりもむしろ便利だからです。夜、音もなく高速で迫ってくる無灯火の電動バイクは本当に恐ろしいです。その後、見なれた景色外灘に行きました。しかし上海万博が半年後に迫る中どこもかしこも工事中で撮影場所を探すのに一苦労、何度も撮った正面にテレビ塔がみえるお決まりの風景ですが、発展が早く毎月光景が違うのでその都度取り直さなければなりません。
最後は浦東のビル群を撮影し、ついに終了です!!

高層ビル群を撮影

高層ビル群を撮影

発展する上海の象徴

発展する上海の象徴

40代カルテット! 左から66、68、69、67年生まれ

40代カルテット! 左から66、68、69、67年生まれ

 

これが上海リニア

これが上海リニア

いよいよ帰国の時、増田カメラマンの希望でリニアモーターカーに乗って空港へ。時速431キロを体感しました。まさに家や車が飛んで行く感じ、30キロを僅か8分で駆け抜けました。

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▲上海リニアの車内

 

ラピートの車内で

ラピートの車内で

夜8時、関西空港に到着しました。これにて海外での撮影は終了、これから今まで撮影した膨大なテープとの格闘が始まります。

2009 年 11 月 2 日

10月~11月ロケ3日目:強行ロケ3日目 ゲリラロケの行方

朝7時に起床、このところ5時台に起きていたので7時でもゆっくり寝た気がします。
今日の課題は、ムティの新しい学校。天空村(大石頭村)の隣村にある大きな小学校です。
小中一貫、9学年で1112人の生徒がいます。天空村の3年生からはムティも含めて
3人がこの学校に編入しました。宿舎も整備されていますが当然お金がかかります。借金を背負いながらも何とかいい学校に行かせたいという両親の思いは伝わっているでしょうか?さて、この学校、知り合いがおらず許可を取っていないので行ってみてお願いしてみるしか方法がありません。同行してくれるのは翻訳をお願いしている蒋さんです。学校に到着するとまずは交渉、蒋さんがムティの担任の先生に話をしています。私と増田カメラマンはとりあえず最低限の映像を撮るために学校の外観や通学する子どもを撮影、ふと見ると金さんが両手をあげて丸を作っています。撮影OK! 担任の一存でOKになるところが中国のすごいところです。

ムティの新しい小学校

ムティの新しい小学校

がんばれ!

がんばれ!

そして時間まで心置きなく授業の様子を撮影しました。
山の学校と違って授業のスピードも速く競争する人数も急激に増える中でムティが今後どのように成長していくのか、何年かしたらぜひ見てみたいです。
山を下りて大変お世話になった阿蘇さんにあいさつ、お昼を食べる間もなく飛行場へ向かいました。そんなこんなでこの日は上海へ、午後7時に到着し、上海支局の花本支局長を誘い夕食へ。この季節、楽しみは何といっても上海ガニ!!金さんの知り合いの鉄板焼き店に上海ガニを買って持ち込みました。1人でオスとメス2匹を食べ大満足です。結局、その夜は午前3時ごろまで盛り上がりました。

上海ガニ オスとメス

上海ガニ オスとメス

上海支局 花本支局長とカニ

上海支局 花本支局長とカニ

2009 年 11 月 1 日

10月~11月ロケ2日目:上がったり下がったり・・・

朝焼けの成都空港

朝焼けの成都空港

飛行機から見た5000m級の山は雪化粧

飛行機から見た5000m級の山は雪化粧

きょうも5時半起床、6時にホテルを出発し空港へ。7時半に離陸して8時20分には5度目の涼山州西昌に到着しました。空港にはたくさんの人が迎えに来てくれていました。今回の取材でお世話になった方たちのまさにオールスターです。小林さん、阿蘇さん、李先生、通訳の蒋さん、車の会社の社長と運転手朝早くから来ていただいて感動しました。

小林さん、阿蘇さん、李先生を始め、皆さんが出迎えてくれました

小林さん、阿蘇さん、李先生を始め、皆さんが出迎えてくれました

囲炉裏で寒さをしのぐ

囲炉裏で寒さをしのぐ

ついたらすぐ、チェックインもせずに通訳の李先生、小林さんと共に標高3000mの山の村へ向かいました。出稼ぎに出ている父ニレムジュさんが今日山の村に帰ってくるという情報を彼の親戚を通じて聞いていました。(ニレムジュさんは携帯をもっていない)
道で待ち受けていると・・・帰ってきました。久しぶりの帰省です。隣町の学校に行っているムティも日曜日なので戻ってきていました。2人の子どもにとって父の帰省は何よりうれしいことです。折りしもこの日、寒い寒いと思っていたらあられが降ってきました。初雪です。すでに気温は氷点下でしょうか。囲炉裏しか暖房器具のない凍りそうな部屋で、アイを除く4人が片寄せあって火に当たるシーン。ぜひ放送で見てください!!

お昼過ぎ、最後の撮影はムティとアカのインタビュー。これまでは何を聞いてもほとんど何もしゃべらない2人だったので半ば諦めかけていたのですが、最後のインタビューで奇跡が・・・父や母に対する思い、将来の夢など言葉は少ないですが2人ともしっかりと話しました。いよいよお別れの時、2月以来9ヵ月通った村を後にするのは何とも寂しい気分でした。

最後にニレムジュさん一家と記念写真

最後にニレムジュさん一家と記念写真

休む間もなく山道を下山して、とりあえずチェックイン。すぐに喜徳県の米の村へ。
午後4時ごろ村に到着しラマウジュさんの家にあいさつに伺いました。3人の息子のうち次男と三男が帰ってきていました。三男は中学生で、県で一番いい中学校に行っています。しかも学年70人の中で8番という好成績です。もう少しがんばれば西昌の涼山民族中学(中国は初中が日本の中学 高中が高校にあたります 涼山民族中学は高校に相当)に行けるかもしれません。私はみんなから白酒を飲まされて少し酔っ払いながら村の期待の星と記念写真を撮りました。

孫を抱いて喜ぶラマウジュさん

孫を抱いて喜ぶラマウジュさん

村の希望の星と

村の希望の星と

そして、ようやく西昌へ。食事はもちろん阿蘇さんの「幸福館」でイ族料理です。円卓に大勢の人が座っているのをみて「これだけの人が協力してくれたんだなあ」と感動!
土屋さんや今回来れなかった児島記者、音声石島氏も含めて皆に感謝です!
明日は昼の飛行機で涼山を発ちます・・・が、午前中いっぱいまだ恒例のゲリラロケが残っています。これが撮れるかどうかは番組のエンディングに大きく影響します。うまくいくことを願って、就寝。

お世話になった皆さん

お世話になった皆さん

小林さん(中央) 李先生(左)と

小林さん(中央) 李先生(左)と