シリーズ13億人の深層 第3章
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場所関連

涼山イ族自治州

四川省の最南部に位置する。少数民族イ族が全人口の約45%。州都は西昌。北緯26度から29度に位置する(日本の沖縄から鹿児島南部に相当)。南部は4,000m級の山岳地帯で、南は雲南省、西はチベットに接し、古代シルクロードの南の要衝であった。西昌に空港があり成都からは所要時間50分。1日3便が往復している。6月から8月に雨が集中する。

西昌 地図で場所を確認

涼山イ族自治州の州都。人口は約58万人で漢族が85%を占める。北部には人工衛星の発射基地である西昌衛星発射センターがある。標高は1,500mで夏涼しくて冬は比較的暖かい。豊かな自然を生かして邛海を中心に観光に力を入れている。

昭覚県大石頭村 地図で場所を確認

西昌から東へ向かう幹線道路沿いの村。標高3,000mの山岳地帯。西昌の町を出ると急激な登り道になり、車でわずか1時間強で3,000mに達する。今回取材した小学校の分校はこの村にある。昭覚県は人口の97%以上をイ族が占める

喜徳県聯合村 地図で場所を確認

西昌から高速道路と一般道を使って北東に1時間半。標高1,800m前後にある村。今回取材したコシヒカリを栽培しているのはこの村。喜徳県もイ族が86.5%を占める。

イ族とは?

2000年の第5次全国人口普査統計で人口7,762,286人、55の少数民族の中で7番目に多い。チベット・ビルマ系の言語であるイ語を話し、イ文字と呼ばれる表音文字を使う。1949年の中華人民共和国建国後も1956年まで奴隷制度が残っていた。雲南、四川、貴州などに分布し6つの方言がある。

周辺の観光地情報

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螺髻(ラキ)山風景区 地図で場所を確認

西昌から南に30キロ。標高3,500mから4,000mほどの場所にある風景区。主峰は4,359m。中腹から片道45分もかけてロープウェイで登り、駅からさらに1キロほど行くと私たちが撮影した黒龍潬(標高3,650m)という湖に出る。数々の美しい湖や森林、高山植物、野生動物などが楽しめる。遊歩道は7キロもあり空気も薄いのでゆっくり全部見ると1日かかる。

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邛海 地図で場所を確認

西昌を代表する観光地。水域面積31平方キロ、四川省最大の湖。最深部は34m。湖岸にはホテルや飲食店が並び観光地化が進む。飲食店では湖で獲れた小魚やエビなどが食べられる。

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土林 地図で場所を確認

面積は5.5ヘクタール、1億年前から8,000万年前ごろに氷河によって削られ出来たもの。入り口から中に入って奥に行くほど美しい神秘的な風景が広がる。

火把節(松明祭り)

イ族の生活で最も重要かつ最大の祭。各村で旧暦6月24日に行われ、村々や街で人々が民族衣装を着て松明を持って走り回る。悪いものを焼き尽くし豊作を願うとという意味合いを持つこの祭りは日本の東北地方の虫追い祭りの原型とも言われる。西昌での祭りは観光化されこの時期多くの観光客が訪れる。

「四川省・涼山イ族自治州」の位置を広域地図で確認する