シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 8 月 11 日 のアーカイブ

2009 年 8 月 11 日 火曜日

8月ロケ2日目:3000mの村に向かうも・・・

朝、5時30分起床。7時半の飛行機で西昌へ飛びました。出張中だった小林さん、土屋さんも同じ便で西昌へ。今回は火把節目当ての観光客が多く飛行機も満員でした。到着したホテルはまだできたばかりの新しいビジネスホテル、きれいだし、お湯もちゃんと出ます。前日泊まった成都のホテルの浴槽の中には息絶えたゴキブリが2匹いてシャワーもできなかったので、新しいホテルと聞いて一同ほっと胸をなでおろしました。

出来たばかりの新しいホテル。床が抜けそうなほど薄い。1泊180元

出来たばかりの新しいホテル。床が抜けそうなほど薄い。1泊180元

チェックインを済ませ、まずは火把節の中心となる場所のロケハンに。今回どうしても撮影したいのは祭りの俯瞰(ふかん)。祭りの中に入った映像は迫力はあるのですが、全体像が見えません。何としてもカメラ1台は近くのビルの屋上から撮りたい。で、現場に行くと目の前にちょうどいい感じのビルが・・・。しかしそこは金財ビルという市政府の財務局のビルでした。通常外国人が入ることは許されません。「ここを何とかしたい!」というのが今回最大の課題となりそうです。コーディネーターの金さんが四川省の隣の雲南省にいる実力者に連絡したところ「何とかする」との心強い返事でした。

このビルの上から撮れれば・・・

このビルの上から撮れれば・・・

火把節広場。撮り方を打ち合わせする取材班

火把節広場。撮り方を打ち合わせする取材班

昼食後、早速標高3000mの山の小学校へと向かいました。明日も行くのですが、取材対象の一家の所在を確認しておきたかったのです。携帯もないので行ってみるしかありません。小学校への道は山の一本道で、前回事故で2時間以上も通行止めになった経験があります。しかも今日は雨、地元の人によると雨の日は必ず事故が起きるとのこと。そして・・・案の定、途中で登りのトラックの横っ腹に下りのワゴンが突っ込んでいます。車を降りて駆けつけると脚や頭から血を流しながら座っている人も。今回は発生したばかりでまだ救急車も警察も来ていません。道は完全にふさがれています。「おそらく3時間は動かないだろうな」ということでこれにて断念、初日から波乱の幕開けでした。

雨の中の事故 ワゴンがトラックに突っ込む

雨の中の事故 ワゴンがトラックに突っ込む

夜は阿蘇さんの店「幸福館」へ。前回来た時と変わっていて舞台でイ族の踊りやパフォーマンスを見ることができるショーレストランになっていました。まだ正式オープン前でしたが演舞を見せてもらうことに。驚いたことに登場するのはほとんどが店の従業員、
給仕の女性たちがイ族の踊りを、掃除のおばさんが口琴を、そして1000度に熱せられた鉄をなめるビモ(呪術者 このひとは従業員ではないです)。まだ踊りも完全にそろっていなくて未完成ですが練習していけばなかなか面白い試みだなと思いました。
そして音声の石垣君は恒例のビール2本半一気飲みで盛り上げました。

口琴のおばさんと

口琴のおばさんと

イ族の踊り

イ族の踊り

1000度に熱した鉄をなめるビモ

1000度に熱した鉄をなめるビモ

恒例!一気飲みの石垣君

恒例!一気飲みの石垣君

不運かと思われる1日でしたが、後で聞くと午後から成都の空港が停電でマヒしたとのことで朝一の便で来た我々はむしろラッキーだったのかもしれないと前向きに考え直すことにしました。