シリーズ13億人の深層 第3章
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2009 年 6 月 4 日 のアーカイブ

2009 年 6 月 4 日 木曜日

ロケ5日目:コシヒカリ村は稲が成長

村の子ども

村の子ども

今日は阿蘇さんに同行してもらいコシヒカリの生産地である喜徳県へと向かいました。高速と一般道を使って1時間半ほどですが、今日はドライバーが交代、レンタル車会社の社長自ら運転します。この人の運転がとても速い、というか恐い!対向車が来ていてもギリギリのところで追い越しをかけ何度ももうだめかと思いました。というのも中国ではどこに行ってもほぼ毎日一度は交通事故を見かけます。半端じゃない頻度で事故が起きています。私も上海支局いた2年弱で乗っていた車が2度事故に遭遇しています。私の横にいた児島、石垣の若手コンビも恐怖に必死で耐えています。どうにか村に到着。今回もまずは長老宅にお邪魔しました。
家に入れてもらうと89歳の長老はソファーに腰掛けて専用の容器で白酒を飲んでいました。そしてインタビュー。コシヒカリ栽培によって村の生活が変わってきたことや「勉強しないと人間になれないのです。牛や馬のようになってしまう」と教育の重要性を語ってくれました。

長老にインタビュー

長老にインタビュー

白酒が健康の秘訣?

白酒が健康の秘訣?

続いて田んぼへ。田植えからおよそ1ヶ月で稲は順調に育っていました。
阿蘇さんの紹介でコシヒカリによる収入増加で御殿を建てたという家を見に行きました。

成長するコシヒカリ

成長するコシヒカリ

コシヒカリ御殿

コシヒカリ御殿

村の中で明らかに1軒だけつくりが違います。外壁は土塀ではなく、部屋の中もいわゆる中国風の家です。照明器具も何か緑や赤に色が変化します。奥さんに話を聞くと、3人の子どもは全て学校に通わせていて、出来れば大学にまで行かせたいそうです。食べ物や服もいいものが買えるようになったとのこと。収入が増えることで教育のレベルが上がり、いい職に就きさらに高収入を得る。こうした良い連鎖が今まさにおきようとしています。
後は土屋さんたちが尽力している販路の拡大さえ道筋がつけば・・・
帰りは金さんが学費を援助している姉妹の家に立ち寄りました。この姉妹は母親をなくしましたが、金さんが日本円にして月に数千円(ここでは大金)援助することで学校へ通うことが出来ています。前回田植えのときに出会って支援することにしたのだそうです。「金おじさ~ん」と慕われる金さん。村長さんまでやってきて、もはや夕食を断れない雰囲気に。。結局夕食をご馳走になりましたがなぜかこの日は停電。ロウソクの明かりの下で食べる食事もなかなか雰囲気がありました。

暗闇で食べるイ族料理

暗闇で食べるイ族料理