この日は涼山州の美しい風景のロケハン。取材班だけで有名な観光地ラキ山へ。実は気候も東南アジアに近いこの辺りは2月というのに結構暖かくて映像的に季節感があまりないのが気になっていました。
そこで標高4000mというこの山へ行けば雪や氷が撮れるのではないかと考えたのです。
山は西昌から1時間半ほど南にいったところにあります。その途中、イ族の市場を見つけました。民族衣装を着た人がいっぱいいる本物の市場です。
覗いてみるとすぐに目に飛び込んできたのが「青空歯医者」道端にテーブルを置いて白衣を着た医者が治療しています。大きな口をあける患者。みるといろいろ道具はあるようですが本当に大丈夫なのでしょうか??
さらに中へ進むと、ニワトリ売り場、生活用品、野菜などに区分けされています。
靴やバッグ、ライターから食材までまさに何でもそろっています。
一番奥はブタ売り場。子ブタが足を持って秤にかけられていますが、羊と違ってブタは本当にうるさい!ずっと「ギャーギャー」叫んでいます。民芸品大好きカメラマンの増田氏はイ族模様のバッグを買い満足そうです。
1時間もかけて市場をくまなく撮影してからいよいよ目的地、ラキ山に向かいます、4000mと聞いて皆ちょっと緊張気味。ところが、ふもとの入り口についたところ、あまりにも静かです。嫌な予感が漂う中、金さんに確認してもらうと何とロープウェイの年に1度の点検期間とのこと。スタッフ一同大ショック・・・。仕方がないのでこの辺りのもう一つの観光スポット「土林」を撮影することにしました。全く予備知識がなかったのですが、雲南省に「石林」という超有名な観光スポットがあるので、それの「土」版かなと・・・
到着すると、やる気のない従業員たちがだるそうにしていて、全く活気がありません。人気もなくどこに行っていいのかも分からないままとりあえず券を買って中へ。
最初は期待はずれな感じがプンプンしていましたが、何と歩くにつれて、どんどん素晴らしい景観が広がっていきました。確かに石林に雰囲気も似ている。ただし、説明の看板も何もないので一体これがどうやってできたのか?そんな疑問が残ったままでした。
この日の夜は夕食後、スタッフ全員土屋さんの部屋におじゃましました。青年海外協力隊のお話を聞いたり、コーヒーをいただいたりで、気がついたら夜の12時。遅くまですみませんでした。