オトク旗への移動。再びナレンファさんの家へ

2008 年 4 月 17 日 木曜日


坂本さんとナレンファさんの牧場
禁牧期間なので柵の中で飼います


柵から出たがるヤギたち

昨日までの好天から一転、何やら雲行きが怪しい。11時にオトク旗の林業局長と待ち合わせだったので9時半に出発。居心地のよかったウーシン旗の4つ星ホテル(とはいっても1泊3000円くらい)ともおさらばだ、きっとこれから先こんないいところには泊まれないだろう。。ところでチェックアウトのとき、レシートに“賠償費”の項目が。そう、14日夜の児島記者のそそうの清掃費がしっかり100元(1500円)とられていました。さて、ここから北西の方向にあるオトク旗の中心ウラン鎮までは車で1時間半ほど、進むにつれ風が強くなってきました。今回のロケでぜひとも砂嵐を撮りたかったのですが、ようやく途中の道で撮影できました。若干迫力に欠けますがこればっかりは・・・オトク旗につくと運転手のタメちゃんとはお別れです。彼は最後まで増田カメラマンのデジカメをほしがっていました。


ヤギの撮影

坂本さん主催の植林隊は明日の夕方にオトク旗に入ります。坂本さんには1日早くうオトク旗に入ってもらって合流、今後の予定などをチェックしました。そして林業局や植林の村の人たちと昼食です。林業局の包局長の「昼なのでお酒はなしで」という挨拶で始まった昼食でしたが、いつの間にやら白酒が振舞われています。今回は仕事を理由に何とかほどほどにかわしました。坂本さんが今日は林業局長と一緒に過ごすとのことだったので取材班だけでスージー村のナレンファさんの家に行くことに。ウラン鎮からガタガタの砂漠道を走ること1時間半、ナレンファさんの家に到着です。前回と特に変わった様子はありませんが、禁牧期間に入ったので羊やヤギはすべて狭い柵の中で飼われています。さっそくエサやりを撮影、ナレンファさんのところはカシミヤヤギが主たる収入源です。カシミヤを知っていてもヤギのどの部分のどういう毛か知らない人も多いと思います。私も知りませんでした。ナレンファさんが実際にとってみせてくれました。ぜひ番組でご覧ください。カシミヤ製品を見る目が変わると思いますよ。

中国政府の政策でヤギの数も半減させられ、囲いの中で育てるための飼料代も増えているなか、ナレンファさんは独学で人工授精の資格を獲得し自宅横の小さな小屋ですべて自分で交配しています。こうした改良で1匹あたりのカシミヤの採取量が3倍になり品質も向上しているため収入はむしろ増えたそうです。取材ではこの人工授精の部屋も見せてもらいました。交配が行われるのは10月なので残念。坂本さんは約450万円を投資してオスの種ヤギを提供しています。第一回の交配で生まれた子供たちがたくさんいました。1年後にはカシミヤが採れるそうです。この品質がどうなるかが大きく収入を左右します。ちなみに去年買った種ヤギは1匹で30~60万円もします。病気で死んだりしたら大変です。


食堂のご主人と奥さん

今晩はロケハンの時に続きナレンファさんの家に泊めてもらうことに。夜は近くの共同食堂みたいなところで夕食です。ナレンファさんとこの前結婚した次男、村の隊長が参加しての食事会です。やはり出てきました白酒。ふと見るとすごく大きな銀の碗が、聞くとこの村に100年伝わる伝統の碗なのだとか。どんな碗で飲んでもきついのは同じですが、貫禄ある碗で飲むのは少しだけ得した気分になりました。次男は全く飲めないようです。(この辺りの人で酒が飲めなかったらどうするんだろうと余計な心配をしてしまいます。)料理はみんなが大好きなモンゴルの肉じゃがとも言うべき「ホイツァイ」これが本当においしくて私はいつもご飯を食べすぎてしまうのです。食べ終わるとやはり9時には就寝、年の順に部屋で3人、ソファーで2人が寝ました。


村に100年伝わる伝統の碗


伝統の碗で飲んでも白酒はきつい!



コメントをどうぞ

このコメント欄はリアルタイム表示ではありません。また全てのコメントを掲載することはできません。掲載までには多少時間がかかり、また管理人が不当だと判断した投稿は予告なく削除いたします。公序良俗に反する内容、広告や商行為、著作権の侵害、出演者に対する誹謗中傷などのコメントはなさらないようにお願いします。