木次線
81.9km・18駅
宍道駅(島根県松江市)〜備後落合駅(広島県庄原市)
旅人:高橋ジョージ
出雲神話「八岐大蛇伝説」を感じられるローカル線。宍道から峠を越えると、斐伊川沿いに屈曲しながら南下して川沿いの集落を結び、中国山地の高所を出雲坂根駅からのスイッチバックで越えて、芸備線備後落合に達する。JR西日本で最も標高の高いところを走る路線。
かつては広島・松江へ直通する急行「ちどり」などが運転され、陰陽連絡路線の一つとして機能していたが、道路整備の進展と自家用車・高速バスの隆盛に押されている。しかし、近年、この国道整備を逆手に取り、ループ道路を俯瞰するトロッコ列車(「奥出雲おろち号」)を走らせて観光資源としている。
旅のみどころ
- 「日登」
- ・・・木造駅舎の内部が昔懐かしい雰囲気、近くにワイナリーがある。
- 「亀嵩」
- ・・・駅舎にあるそば屋は全国からそば通が集まる。近くに松本清張の「砂の器」の舞台とし知られ、記念碑もある。
- 「出雲横田」
- ・・・桧皮葺の社殿風の駅舎(昭和9年・1934年築)
八岐大蛇(やまたのおろち)に捕らわれていたところを、スサノオに助けられ、結ばれた稲田姫の像がある。 - 「出雲坂根」
- ・・・駅に「延命水」があり、汲みにくる人が多い。高低差161mを登るための「三段スイッチバック」が名所。またライバルの国道である「おろちループ」を逆に観光資源にしている。
- 「三井野原」
- ・・・標高726mでJR西日本最高地点
氷見線
16.5km・8駅
高岡駅(富山県高岡市)〜氷見駅(富山県氷見市)
旅人:ハイヒール・リンゴ
「義経」伝説が残る線。北陸本線から分岐するローカル線で、富山湾岸を走る。
氷見市出身の藤子不二雄Aの漫画『忍者ハットリくん』のキャラクターが描かれた「忍者ハットリくん列車」が運行されている。また、ハットリくんの声で沿線の案内放送が行われている。「○○駅でござる!」
富山湾岸を走る路線だが、途中の雨晴海岸(あまはらしかいがん)は富山湾越しに白銀の立山連峰が見晴らせるポイントとして有名。
旅のみどころ
- 「伏木」
- ・・・近くに、如意の渡しと呼ばれる小矢部川を渡るための渡し船があったが、伏木万葉大橋の開通により2009年8月2日をもって廃止された。
伏木側の船着場には、如意の渡しの逸話が残り、その主人公・義経・弁慶の像がある。 - 「越中中川」
- ・・・5つの高校が集まり、毎朝ホームは大混雑!
- 「越中国分」
- ・・・「雨晴」間は沿線で最も景色の良い所、鉄道雑誌に掲載されている氷見線はほとんどこの区間。
- 「雨晴」
- ・・・海岸に面した駅にここは渚100選、白い砂浜と松林の美しい海岸線が続く。駅舎は白い板張り(大正元年・1912年築)近くには「義経岩」があり、頼朝に追われての途中、弁慶らと共に雨が晴れるのを待ったといわれている。
- 「氷見」
- ・・・地元出身の藤子不二雄A原作「忍者ハットリくん」の人形が展示されている。
- 「氷見沖クルージング」
- ・・・氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館前を出発し 阿尾城跡、大敷網、唐島など氷見の海岸線を巡りながら、海の向こうに広がる立山連峰の景観を満喫できるクルージング。海越しに3,000m級の山々を見ることができるのは、氷見を含め世界でもほんの数カ所とか。絵葉書のような世界が体験できる。
のと鉄道
33.1km・8駅
第3セクター鉄道 七尾駅−穴水駅
列車を運転できる・・・穴水駅ではイベントなどで新型車両NT200形を用いた体験運転を構内で行っている。
旅のみどころ
- 「笠師保」
- ・・・日本海側最大のカキの養殖場があり穏やかで美しい海で育ったカキの味は絶品
- 「能登中島」
- ・・・近くの藤瀬霊水公園には、万病に効く霊水として知られ月光菩薩がお告げになった霊水で、県内各地からも水を求めて人が訪れるほどの人気。
- 「西岸」
- ・・・『いやしの湯』は七尾北湾を眺望できる天然温泉。
- 「能登鹿島」
- ・・・ボラの習性を利用した定置網の一種で、日本最古の漁法ともいわれる「ボラ待ちやぐら漁」が有名。湾内に造られた高さ6mほどの櫓の上からボラが網にかかるのを待ち、ボラの群れが入ると網口を手繰り上げるという単純なもの。現在では観光用に3基が残されている。
- 「穴水」
- ・・・まいもんの里駅。能登弁で美味しいものを『まいもん』と言い、春のいさざ、夏のさざえ、秋の能登牛、冬のカキ」と四季を通じて旬の味覚が魅力。ワインも有名。