みなさん。日本の伝統文化「浪曲」って聞いたこと、ありますか? 街角で30人くらいに聞きました。「一度もない」「浪曲と落語の差が分からない」…。残念ながら、こんな答えばかりでした。正直に言います。私もその1人でした。
伝統文化はいま、苦しい立場です。ここ大阪では「文楽」を巡り、補助金削減問題が起きました。伝統文化は行政が守るべきかどうか、そんな議論も白熱しました。しかし、今回の主人公、浪曲師・春野恵子さんは一味違います。キーワードは<脱・守られる>。果たしてその意味は? かつて、人気バラエティ番組でケイコ先生として活躍した春野恵子さん。“浪曲復活”に燃える、ケイコ先生の“白熱教室”。ぜひごらん下さい。
(プロデューサー 平岡直也)
- 春野恵子さんが仕掛けた、浪曲初の海外公演 IN ニューヨーク。
その様子を、在阪テレビ局として独占取材。春野恵子さんの浪曲は、果たしてニューヨーカーの心をとらえたのか?
- 番組で登場するもう1人の主人公は去年、浪曲師になったばかりの大学生! まだ思うように声が出ない状態で練習の日々ですが、周囲の期待は高まるばかり。それにしてもなぜ浪曲師に?!
- 平岡直也
- @5月31日(土)
いよいよ本日オンエアです!私がそうだったように、番組を見て「浪曲を生で聞いてみたい」と思う方が1人でも2人でも3人でも、となれば。浪曲<超初心者>=私が作った今回の作品。長年親しまれている方が見ると「いやいやいや」となる言い回し、場面があるかもしれませんが、ここは1つ、春野恵子さんの熱さに免じて何卒お許し下さい。
- 平岡直也
- @5月30日(金)
春野恵子さんの取材同行のおかげで人生初となったアメリカ・ニューヨーク。興奮のあまりか行きの飛行機は目が冴えて、ひらすら映画を見る。「スパイダーマン」「ソーシャルネットワーク」「それでも夜は明ける」アメリカの「多面性」に触れる一夜に。ますます眠れず。 後日、すんごい時差ボケになりましたけど。
- 平岡直也
- @5月30日(金)
今回、もう1人の主人公、とした京山幸太君。詳しくは番組で!となり恐縮だが、ひょんなことから浪曲師を目指した。 誤解を恐れず言えば、変わっている。彼の友人たちも「変わっている」と口をそろえる。そういや、春野恵子さんの曲師(三味線)一風亭初月さんもひょんなことから浪曲界に飛び込んだ方。言わずもがな春野恵子さんも。でも「変わった人ね~」が社会を、 世界を「変えていく」のは歴史が証明している(…ってちょっと壮大?)
- 平岡直也
- @5月29日(木)
春野恵子さんの名調子「天狗の女房」。 ある女性がさらわれ、題名通り「天狗の女房」にさせられるのだが、これが…けっこう…救いのない話で…。詳しくはぜひ実際に、と思うのですが、子どもの頃、もし、こういう救いのない話を聞いていたら「ああ、人生には救いのないことがある」と諦観したのかしら、と。実は「子ども×浪曲」というのは相性が良いようで、ある浪曲イベントに集まった子どもたちが三味線の音に合わせ体を揺らしてリズムを取る姿が印象に残りました。ビバ浪曲。
- 平岡直也
- @5月29日(木)
番組は「ドキュメンタリー」というカテゴリーに入る。「ドキュメンタリー」=「いま」だが、正しく言えば「いま」ではない。というのも取材を終えてからも春野恵子さんはさらに前を目指し、疾走しているため。春野恵子さんが番組を見たら「あ、こんなこともあったわね」という感覚になるくらい、「いま」ではない、「記録」。でも私はそんな「記録」をぜひみなさんに見ていただきたい。
- 平岡直也
- @5月23日(金)
きのう、無事(?)編集作業を終えました。あとはオンエアを待つばかりです。さて今回、日本テレビさんのご協力により、「ケイコ先生」の懐かし映像も流れます。それにしても、「ケイコ先生」って。あんなに声が「か細かった」んですね…。 いまの「恵子さん」は迫力ある声 が魅力の1つ。ご本人に質問したところ「意志ある声かどうかの違い」とのことでした。なるほど。