かつて阪急、オリックスで主軸打者として活躍、引退後はコーチとして、常に日の当たる道を歩んできた元プロ野球選手、藤井康雄(45)。その藤井が07年シーズンからユニホームを背広に着替え、スカウト稼業に転身した。

プリンスホテル時代は全日本で4番を打ち、プロ入団後はブルーサンダー打線の中心として、また95〜96年にはイチロー、田口らとともに優勝に大きく貢献したスター選手藤井。その藤井が同じ野球界とは言え、全く新しい世界で生きていこうとしている。華やかなカクテル光線の元、喝采を浴びていた選手時代とは全く無縁の裏方稼業。これまでの人生経験は、新たな職場で生きてくるのか来ないのか。ネクタイ姿でパソコン操作に交通費の精算。期待と不安の入り混じった、40代半ばでの再スタート。番組では、人生の半ばに新たなチャレンジを開始する藤井氏を取材。慣れない仕事での苦労や、目的を一歩一歩達成していく充実感などを取材し、中高年の視聴者が、勇気と元気を思い出す事を目標とする。

 

プロ野球のスカウトは全国に約100人。球団によってまちまちだが、平均8人〜9人程度と言う事になる。
彼らの仕事は有望選手を見出す事だけではない。

有望選手をピックアップし、その選手の練習や試合に足繁く通い、自軍の事情と照らし合わせながらドラフト会議に向けて絞り込んでいく。無事獲得できても、それだけでは終わらない。担当した選手の相談に乗ったり、励ましたり、そんな泥臭く人間くさい職業であるスカウトに迫り、野球の見方の引出しを広げることを意識したい。
一方、スカウトとしてスタートしたばかりの3月、「西武ライオンズ裏金」問題が発覚・・・
2007年の超目玉選手は、大阪桐蔭高校中田翔。
しかし、はずれ一位や下位指名選手の調査や大学社会人ドラフトたいさくのため炎天下のグラウンド、人のいないスタンドを駆けずり回る。スカウトと言う職分と、一人の人間としての思いの狭間にゆれながら、プロ野球候補生に親身のまなざしを注ぐ日々。しかし、繰り返すが、その結果はクジ(ドラフト会議)で決まる。

藤井にとってこの一年、野球を楽しめたのか!?
家庭人としての顔。三輪田スカウト(藤井の入団時の担当)墓参り。

そして、人事異動。
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