〈第一話〉
"こんな混んでどうするの"
渋滞する高速道路上でトイレに行きたくて我慢できなくなった吉村秀樹(平田 満)が、ズルをして行列の先へ行ってしまう要領のいい連中を恨み、そしてついに息子が差し出したジュースの空缶で用を足そうとする秀樹は、妻・美栄子(原日出子)がとめるのを振り切り、「バカヤロー!」と叫ぶのだった…。
〈第二話〉
"過ぎた甘えは許さない"
夜のショーパブでダンサーをやっている西岡ひかる(清水美砂)は、両親と3人で平和に暮らしていた。
そんなある日、離婚した姉のみどり(松本伊代)が息子を連れて家に戻って来た。元々わがままに育てられたみどりは、やはり家でもわがまま放題。そんな姉を許す両親だがひかるは姉に激怒し遂に「バカヤロー!」と叫ぶ…。
〈第三話〉
"会社をナメるな"
就職情報誌の営業課長・中島(中村雅俊)は、次々と退職していく部下に頭を悩ませていた。それによって部長から喝を入れられ、辞めた原因を探るため元社員の家庭訪問に乗り出すが、理由がいまひとつはっきりしない。そこで中島は、部下達の気持ちをつかむため、社内での温泉旅行を決行する。宴会は盛り上がり、皆が一つにまとまったと喜ぶ中島。
だが、翌朝会社に行って見ると部下達は揃って二日酔い。中島は遂に「バカヤロー!」と叫ぶ…。
〈第四話〉
"クリスマスなんか大嫌い"
下町の商店街に住む若者たちにとってクリスマスは店を手伝わなければならないという悲劇の運命があった。今年こそはオシャレにクリスマスを過ごそうと店を抜け出す若者達。だが、ただひとり薬屋の息子・岡嶋正(永瀬正敏)は、商店街のイメージチェンジを画策していた。
そしてクリスマスの夜、若者達は都会の厳しい現実にさらされ、「バカヤロー!」と叫びながら、しょんぼり戻って来た…。
|