はるか昔「咲く花のにおうがごとく」とたたえられた奈良
千三百年ものときを経て、今、いにしえの都が美しく蘇った。平城京だ。
唐の長安など中国の都を模して造られた巨大な都・・・
国の内外にその威信を示すものとして造営されたという。
壮麗な天皇の玉座
時の天皇は、ここから、十万人もの人々が暮らす都を眺め、自らの責任の重さを痛感したに違いない。
華やぎに満ちた天平の時代をはじまりとし、まちづくりが進められてきた奈良
当時の面影を残すならまち江戸時代から明治にかけて建てられた町家が今も多く残されている。
実はこの猿、庚申堂に祀られた仏の使いといわれている。
災いを代わりに受けてくれるから「身代り申(みがわりざる)」暮らしの中に今も祈りのこころが息づく町だ。