はるかなる時の流れの中で絢爛とした歴史を紡いできた京都何度訪れても、そのたびに発見がある憧れの古都だ。
なかでも京都らしさを残すのが祇園行きかう人が交わす挨拶もはんなりと、耳に心地いい。
掃き清められた路地道端の地蔵に手向けられた花この町に暮らす人々の奥ゆかしさに心が和む。
夕闇がせまるころ、町は姿を変える雅で、艶やかな夜の街だ。
華麗でありながら、決して華美ではなく伝統と格式に裏打ちされた独特の世界
その奥の深さに人は魅了されるのかもしれない。
夜の街に、凛とした姿で浮かび上がるのが京都タワーだ・・・
有名社寺が数多く立ち並ぶ祈りの町にふさわしく、その形は白いろうそくを模したといわれている。
しかし、実は海のない町を照らす、灯台をイメージして建てられたものだという。
あくまで気高く己の存在を主張するように白色をまとったタワー。この白さを保つ秘密が、塗られている塗料にあるのをご存知だろうか。
親水性に優れ、雨が壁をつたって流れ落ちるときに埃を一緒に流すセルフクリーニング機能を持っているのだ。
いにしえの都を静かに見守り続けている。