東南アジアの国のひとつラオスに、ある少女が暮らしていました。
縫製を学んでいましたが、教わったことをノートに書き留めることができません。
小学校で習った読み書きを忘れてしまっていたのです。
30年ほど前、ラオスでは首都ビエンチャンでも、国立図書館と国営書店が1軒あるだけで、子どものための本などありませんでした。
本に親しむ機会がないために、学校を卒業し何年か経つと、せっかく覚えた文字を忘れてしまう子どもがたくさんいました。
現在も地方の村ではその状況が、ほとんど変わらないといいます。
そこで立ち上げられたのがNPOラオスのこども読書習慣の普及をめざし、村々に本を届けるなど様々な活動を行なっています。