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2005年7月22日(金)放送
「出張アトリエ・あおぞら色彩楽園」
~神戸・震災から10年、子どもの心のケア~

1995年に発生した未曾有の大地震「阪神淡路大震災」。とりわけ神戸の街の大打撃は想像を絶するものであり、多くの人々を恐怖の底に落としこみ、誰もがわすれたくても忘れられない大災害となったのです。阪神大震災の後、多くのボランティアが日本各地から被災地の神戸に駆けつけ、市民や子供達を激励するため様々な支援プログラムが行われました。

そんな中、街も人も、そして生活そのものが大きく揺さぶられ「死ぬかもしれない」という恐怖を体験し、何が大切なのか、誰もが自問自答するなか「子どもが危ない」と感じ画材をリュックに詰め被災地へ向かったのが藤井昌子さんです。藤井さんはパステルや色鉛筆をもって避難所や公園で出張アトリエを開いたのです。

そして、10年神戸に根付いた出張アトリエは「あおぞら色彩楽園」として多くの子どもたちが参加、今まで延べ約2万5千人が参加。神戸大倉山公園で,毎月第3日曜日に開催、大人も子どもも、男性も女性も障害をもつ人も、そうでない人も、全ての人が参加できるのです。「絵」を描いて元気きなる。子供達一人,一人が心に閉じ込めたものを絵や色で表現し、心のバランスを取りながらす少しずつ元気になっていくのです。

ボランティアスタッフで成り立つ出張アトリエスタッフは「子どもたちが放つ創造エネルギーが渦巻く瞬間が最高」という。「あおぞら色彩楽園」に参加する子供たちは、自由な発想で大人の想像をはるかに超える作品を描いています。