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2005年6月17日(金)放送
盲目の演歌歌手

中途失明という試練を乗り越え、演歌歌手としてデビュー以来、自分と同じように光を失った人々のために、盲導犬を贈り続けている女性が います。

「視覚障害者が視障害者のために行っている活動だから意義がある・・・」「目が見えないことは不自由なだけで、不幸ではない!」そう明るく語る彼女。

しかし、こう言えるようになるまでには、様々な葛藤がありました。絶望からアルコール依存症になり、自らの命を絶とうとしたこともありました。そんな失意のどん底にあった彼女を蘇らせたのが、病室に置かれたテレビから聞こえてきた演歌「人生」でした。だから今、彼女は歌で人々を勇気づけたいと、歌手活動を続けています。

昨年新潟で起こった地震の時も、現地にかけつけました。その歌声と、ハンディーを乗り越えて明るく生きる姿は、被災地の人々に勇気と希望をもたらしたのです。今回は今年5月再び被災地を訪れた彼女の姿を追いながら、障害を乗り越え、人のために生きたいと語るその熱い思いに迫ります。