アフガニスタンは大国の狭間で戦争と内線を繰り返し、国土は荒廃、治安も悪化するばかり。そして2001年9月11日、世界を震撼させたアメリカでの同時多発テロの勃発。その報復として、10月7日にアメリカによりアフガニスタンへの空爆が開始され、多くの犠牲者を出し、親や兄弟の死を直面した多くの子供たちが戦災孤児となり、心的外傷後、ストレス障害で苦しんでいる状況・・・。
その事態をニュースで知ったストレスセラピストの生井隆明さんは、いてもたってもいられず、アフガニスタンへ向ったのです。そして首都カブールで調査を始め、心に深い傷を負った孤児たちに救いの手を差し伸べる為ボランティア活動を始めました。
『PTSD 心的外傷後ストレス障害』とはトラウマがもとになる障害で、頭痛、腹痛、不眠、うつ、情緒障害、生活障害など。
PTSDに苦しむ子供たちを救うため2002年、首都カブールにアジア戦災孤児救済センターの「ストレスクリニック」を開設。
カブール市内でこれまで1万2千人以上が来院し、月平均1,000人がクリニックで治療を受けています。
そして銃弾が頭の中に残ったまま、8年間も苦しみ続けたファテマちゃんの来日から銃弾除去手術まで、番組ではPTSD治療を心のボランティアとして支援活動する生井さんを描いています。