会社概要

番組審議会の報告

2024年 - 11月

開催月日 2024年11月21日(木)
出席委員 石丸昌宏 委員長
殿村美樹 副委員長
浅越しのぶ 委員
有栖川有栖 委員
スザンカ・ハニバロヴァー 委員
高田ほのか 委員
欠席委員 なし
書面参加 藤川義人 委員
八木谷勝美 委員
会社出席者 代表取締役社長 品田卓
専務取締役 三宅耕二
執行役員制作局長 佐藤寛
コンテンツ戦略局長 岡本宏毅
報道スポーツ局部長 児島太一
報道スポーツ局 真辺健司
事務局長 金森啓
事務局 相方清隆
審議内容 『ザ・ドキュメンタリー 日本アルプス大縦断!走る消防士の挑戦』
2024年9月28日(土)24:55~25:25放送
審議会内容

一般業務報告

視聴者対応状況報告

番組種別・特別番組について

番組合評


『ザ・ドキュメンタリー 日本アルプス大縦断!走る消防士の挑戦』
2024年9月28日(土)24:55~25:25放送

<委員の主な発言要旨>
・用意周到に準備し、行動すれば目標は達成できるというところ、改めて素晴らしいと感じた。ただ、番組を見ている側からすると、もう少し過酷な状況の中、山を走る姿が見てみたかったし、足の痛みを堪えて最後までゴールに向かった映像もなく、自分の中では不完全燃焼といった感じがした。

・シンプルなドキュメンタリーだが、その中にドラマや感動的なシーンがたくさんあって、見ていて元気をもらえた。ただ番組スタッフがライバル選手の失格を伝えた後、ナレーションでモチベーションに影響があると伝えていたが、番組側がそこまでする必要があったのかと思ったりもした。

・自分の限界を超えるところで得られる達成感や、眠気と疲労、足の痛みに耐えながら極限のレースに挑む精神性、人間とは何たるかということをこの番組から考えさせられたし、土井陵さんという一人の人物の息遣いが映像から伝わってきた。

・過酷なレース映像とナレーション、さらには雲海の上に聳え立つアルプスの頂…番組冒頭の何十秒かのつかみで、番組の魅力が全部伝わってきたし、実際に期待したものが番組に全部詰まっていた。もう少し長いバージョンがあったら見てみたい感じがした。

・撮った映像も素敵で素晴らしい番組だと思うが、私自身、山を登る人の気持ちがわからないので、何度か見ても記憶に残らなかった…。視聴者の心をつかむため、多少のヒューマンストーリーを入れたけど中途半端だったので、いっそのこと、振り切って玄人向けの構成にしてもよかったと思ったりもした。

・レースの概要から始まって、スタート風景からレースの様子、ライバル選手の失格、土井さんがけがによるリタイアも心配されたが1着でゴール。その間に土井さんの人となりも入れて、息つく間もなくコンパクトにまとまっていた。それだけに風景の美しさであるとか、深掘りできることとか、もう少し構成に遊びがあってもよかったと感じた。

・テーマの選定が良く、30分という時間の中で中身が詰まっている印象を受けた。また、自然の雄大さと恐ろしさ、走っているランナーの様々な表情が、いずれも視聴者によく伝わるカメラワークだったと思う。今回の撮影に関しては危険を伴うと同時に大変な技量のカメラマンが撮影されたのだと感じた。

・超過酷なレースに挑むにもかかわらず、普段の仕事やトレーニング、生活の様子を見ても主人公の土井さんには超人感はなく、明るく穏やかな人柄にいい意味で裏切られた。携帯する道具の重さを書き込んだノートを見ても、緻密で計画性がないとこの競技が出来ないということも、映像を通じてよく表現できていた。



局側
大会側から、ランナーを追いかけて撮影することが禁止されており、撮影して移動して先回りするといったように、定点で待ち構えて選手の表情やコメントも撮らなければならなかったので、取材する側にも体力的に過酷さはあった。そんな中、大会側に許可を取ったものの、ライバル選手の失格を土井さんに伝えてしまった事は反省点として悩むところだった。伝え聞いた土井さんの表情を撮りたかったという取材する側のエゴが優先し、聞かされた土井さんのモチベーションに影響がでるとは考えもつかなかった…。自分自身の戒めを込め、そのあたりのシーンはナレーション含めてありのままを伝えるようにした。いただいたご意見を踏まえつつ、今後に生かしていきたい。

以上


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