2月19日(日) 放送
サーモで検証!
どうすれば温かくなるのか大実験
あたたかくなるために、効果的な運動は?体があたたまる飲み物は!?
サーモグラフィーを使って、あたたかくなる方法はどれかを大実験!
- フィットネスバイクで10分間の運動 VS バーベル上げ10回! どちらが温まるか大実験!
- フィットネスバイクで10分間の運動するのと、重さ40kgのバーベル上げを30回するのとでは、どちらが体を温めるのかを実験しました。
- まずは、運動をする前の体の表面温度をサーモカメラで測定します。
バーベル上げの結果は、実験前と比べて、表面温度に変化はありませんでした。 - フィットネスバイクの結果は、顔から胸、太もものあたりまで表面温度が上がりました。さらに、10分後の温度は下がりませんでした。
- フィットネスバイクは、温かさを持続する結果になりました。
バーベル上げのような筋力トレーニングは、酸素をエネルギーとして使わない運動です。 - 一方、フィットネスバイクは、酸素をエネルギーとして使う運動です。
- 酸素をエネルギーとして使う運動を、「有酸素運動」といいます。
有酸素運動をすると、血管が拡がりやすくなり、温められた血液が体全体に送られます。その結果、持続的に体が温められたのです。 - 通気性のよい綿100%のシャツと、肌の表面から出る水分を熱に変える発熱シャツ。運動後は、どちらが温かいか大実験!
- 通気性のよい綿100%のシャツと、発熱シャツを、それぞれ着たまま、10分間、ランニングをします。運動後に、温かさを持続するのは、どちらかを実験しました。
- 実験前の、体の表面温度をサーモカメラで測定します。その後、ランニングを10分間行い、体の表面温度を測定しました。
実験前の表面温度と比べてみると、実験後は、発熱シャツを着ているほうが、体の表面温度が下がりました。 - それに対し、綿100%のシャツを着ているほうは、温かさを持続し続けるという結果になりました。
- 発熱シャツは、レーヨンという素材が使われています。レーヨンは、少量の汗を熱に変えて温めてくれますが、水分の量が多くなると、乾きにくいという特性があります。そのため、乾かなかった汗が体の熱をうばい、体の表面温度が下がったのです。
- 綿100%のシャツを着たほうが、温かさを持続できるという結果になりました。
- ホットカフェオレ、はちみつ入りしょうが湯、カレースープ、どれが一番温まるか大実験!
- ホットカフェオレ、はちみつ入りしょうが湯、カレースープをそれぞれ飲んだ後、サーモカメラで体の表面温度を測定します。
カフェオレは、飲んだ直後も変化はなく、はちみつ入りしょうが湯とカレースープは、飲んだ直後に温度が上がりました。 - さらに10分後の温度を測定してみると、カレースープは、飲んだ直後よりも温度が下がりました。一方、はちみつ入りしょうが湯は、10分後でもポカポカの状態を維持しました。
- 今回の結果は、はちみつ入りしょうが湯が一番温度を持続する結果になりました。
しょうがの辛味の成分は、血管を拡げる作用があります。 - 温められた血液がより多く流れ、体が温かくなるのです。
- 協力先
- 堀江淳(京都橘大学 健康科学部 教授)
- KJTD