テレビ大阪

かがくdeムチャミタス!毎週土曜あさ9時30分~

9月11日(日)放送

落ちそうで落ちない!?
バランス大実験

身の回りのほとんどの物が、バランスをとっている。
身近な道具の重心を見つけるゲームなど、バランスを使って大実験!

落ちそうで落ちない!?<br />バランス大実験
ドキドキ!30秒でバランスを取れるか大実験!
身近な道具の重心をより早く見つけられるかな?
4チームに分かれ、フライパン、ショベル、コテ、スプーンの4つの中からひとつ選んでもらいます。
それを、30秒間で棒の上にバランスよく乗せることができるかを競います。
ただし、棒に触れるのは1点のみ、というルールを守らないと失格になります。
コテを選んだチームは、たった4秒でバランスを取って、棒の上に乗せることができました。
次に、フライパンを選んだチームは、フライパンの外側の底を棒の上に当てますが、うまくバランスが取れず、苦戦しました。
ところが、フライパンをひっくり返し、内側の底を当ててみると、見事にバランスが取れ、23秒で棒の上に乗せることができました。
続いて、スプーンを選んだチームは、いろんな箇所を棒の上に、当ててみるものの、バランスが取れず、タイムアップ。時間切れにはなりましたが、その後も試行錯誤して、スプーンをひっくり返し、柄の部分を棒の上に乗せると、うまくバランスが取れました。
最後は、ショベル。裏返しにすると、28秒で棒の上に乗せることができました。
形はさまざまですが、結果、どれもうまくバランスをとることができました。
野球のバットのような、まっすぐな棒状のものの重心を、簡単に見つける方法を紹介!
バランスを取るには、重心と支点が重要!
重心とは、「重さの中心」で、支点とは、「支える点」のことを言います。
ものが支点で支えられるとき、重心は、支点の真下のどこかにあります。
例えば、バットの重心を探るとき、両手を左右に開き、地面と手のひらが垂直になるようにします。
そして、バットの両端を、それぞれ親指と人差し指の間に軽く乗せます。
そのまま、両端から、両手をバットの中心に向かって、近づけていきます。
このとき、両手が合わさったところが、バットの「重心」となります。
バランスが命!重ねた板を、落とさず、どこまでズラせるか大実験!
1辺30cmの板6枚を、階段のようにずらし、一番下の板から、一番上の板がせり出せるかを実験しました。制限時間は、30秒!
最初に板を重ねて、少しずつずらしていくチームもあれば、最初から1枚1枚、ずらしながら、重ねていくチームもありました。
Aチームは22cm、Bチームは25cm、Cチームは24cm、Dチームは26cmという結果になりました。
しかし、もっと記録を伸ばすためのコツがあることが判明!
実は、最初に、一番上の板を動かすことがコツなんです。
まずは、一番上の板を、落ちないギリギリのところまでずらします。
すると、面で支えているため、その上から重心がはずれなければ、落ちないのです。
次に、最初にずらした1枚目は動かさずに、そのまま2枚目を合わせた状態で、落ちないギリギリのところまでずらします。同様に、次の3枚目を上の2枚の板を乗せたまま落ちない限界の位置を探りつつずらします。
同様に、上に3枚乗せたまま、4枚目の落ちない限界を探ります。
最後に、5枚目の落ちない限界までずらせば、完成。
見事、32cmずらすことができました!
協力先
長谷川能三(大阪市立科学館 主任学芸員)
大阪市立科学館
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