8月28日(日)放送
書ける?書けない?
油性マジック大実験!
日本で初めて作られた油性マーカー「マジックインキ」!
発売した当初は、何にでも書ける“魔法の油性マーカー”とも言われたが、実際、どんなものに書けるのでしょうか!?油性マーカーで、書ける?書けない?大実験!
- 氷の上や、水の中で、書ける?書けない?大実験!
- マジックインキで氷に字を書いてみると・・・見事、書けました!
次に、水や酢の中で書いてみても・・・きちんと字は書けました。 - ほかの油性マーカーで、同じように水や酢の中で書いてみると、はっきりと書けず、こするとすぐに、消えてしまいました。
氷の上や水の中で字が書ける秘密は、マジックインキに含まれる成分にあります。
マジックインキには、「キシレン」という、水や金属などに強い成分が含まれているからなのです。 - マジックインキで書けば、凍らしたままの氷なら、インクが取れずに、しっかりと書けます。
そこで、「さっぽろ雪まつり」の氷の像の下絵を書く時などにも、使われているそうです。 - ビニールや発泡スチロール、スライムに書くと、どうなる!?
- ビニールバックに、マジックインキで書いてみると・・・
一見、書けたように見えますが、ティッシュなどでこすると、インクが次第に取れてしまいました。これは、ビニールには、「可塑剤(かそざい)」という成分が含まれており、マジックインキに含まれるキシレンが、この「可塑剤」を、溶かしてしまうからなのです。 - 実は、発泡スチロールでも、このような現象が起こるのです。
マジックインキで、発泡スチロールに書くと、発泡スチロールが溶けて糸を引いた状態になってしまいます。このように、溶けた発泡スチロールがペン先につくと、状態が悪くなってしまうので、発泡スチロールにマジックインキで書くことは、あまりしないほうがよいそうです。 - スライムに、マジックインキで字を書いてみると、
一旦書くことはできたのですが、書いた直後に触ると、インクが取れてしまいました。 - これは、スライムに含まれる水分が、内側から出てきて、インクが、水の上に乗った状態だからなのです。
スライムが乾いて水分がなくなると、インクは取れることなく、しっかりと書くことができるのです。 - “魔法のスプレー”VSマジックインキ!
どんな汚れも弾く“魔法のスプレー”をふった紙に、マジックインキで文字は書けるのでしょうか!? - 水分や油分をはじく“魔法のスプレー”を用意します。
それを、紙に吹きかけて、加工します。すると、色水をたらしても、見事にはじく紙に変身しました。 - この“なんでもはじく紙”に、マジックインキで書いてみると・・・
見事、書けました!
これは、マジックインキに含まれるキシレンが、水分や油分をはじく成分を溶かすためなのです。
- 協力先
- 福田 基(寺西化学工業 研究員)
- 飯沼 亜也(寺西化学工業 研究員)
- 寺西化学工業