テレビ大阪

かがくdeムチャミタス!毎週土曜あさ9時30分~

4月10日(日) 放送

ドライヤーで大実験!!
熱の力 風の力

今回のおでかけシリーズは、みんなの身近にある道具「ドライヤー」を使った、おもしろ実験を紹介します。楽しい実験の中に、科学の原理がいっぱいです!

ドライヤーで大実験!!<br />熱の力 風の力
ドライヤーの冷風・温風と電気ストーブ―― “速乾王”はどれ?
【水でぬれたハンドタオルを、一番速くかわかすのは?】
つるしたぬれタオルに、3分間、温風、冷風、電気ストーブを当てます。
どれだけタオルが軽くなったか、重さを測ってみると・・・
電気ストーブ:マイナス2.32g  ドライヤーの冷風:マイナス2.97g  ドライヤーの温風:マイナス6.41g
速くかわく順番は、①ドライヤーの温風 ②ドライヤーの冷風 ③電気ストーブ となりました!

電気ストーブよりも冷風の方が速くかわくのは、「風」がポイント。
ぬれた物がかわく時、その表面には水がしみ出てきて、湿気の多い水蒸気の層ができます。
そこに風が当たることで、水蒸気を吹き飛ばし、中から次の水分がしみ出てきて、また吹き飛ばされます。
これが繰り返されるため、風のある方がかわきやすくなります。

だから、洗たく物は、風が当たる方がかわきやすいのです。
ドライヤーの風で浮くのはどの形?
発泡スチロールの球にドライヤーの風を当てると・・・
球は、ゆれながらも落ちません。

【発泡スチロールの円すい、たまご型、立方体、おわん型の4つの形。
この中で、ドライヤーの風で浮くのは?】
たまご型とおわん型が浮きました!

一方で、円すいと立方体は、まったく浮く気配がありません。
どうやら、底の丸い物が浮きやすいようです。
これは、「包み込んでいる」というのがポイント。
通常、立方体などの平らな面に風が当たっても、そのまま風が外側に逃げてしまいます。
しかし、丸い物に風が当たると、その物体を包み込むような流れになります。
ドライヤーの先にビニールひもをつけ、風の流れがわかるようにします。
角ばった面を近づけると、ひもは下向きに。
一方、丸い面を近づけると、包み込むように上向きになります。
この現象を「コアンダ効果」と言います。
流れの原理・「コアンダ効果」で不思議実験!
このコアンダ効果を使って、クイズをもう一つ。
【2本のペットボトルの間に風を送ると、ペットボトルはどうなる?】
ドライヤーで風を送ると・・・くっつきました!

コアンダ効果では、風が当たると、風の方向に丸い物が吸い寄せられます。
2本の間に風を送ったので、両方が近づいたのです。
協力先
福岡亮治(大阪成蹊大学教育学部 専任講師)
神戸市立つつじが丘小学校
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