テレビ大阪

戻る？戻らない？
地図記号型ブーメランで大実験

「私の学校へおでかけムチャミタスに来てください」というお便りをもらって、淡路島の小学校で実験です。テーマ は「ブーメラン」。しかも「地図記号」型をしています。はたして戻ってくるのでしょうか！？

ブーメラン世界チャンピオンが伝授！紙ブーメランの上手な飛ばし方

２００６年ブーメラン世界チャンピオンの「トギー」こと、栂井靖弘さんに紙製ブーメランの飛ばし方を教えてもらいます。
コツは、タテに回転を与えるように投げること。

⇒「おうちで簡単実験」PCページはこちら
⇒「おうちで簡単実験」携帯ページはこちら

ブーメランの秘密 ―- 手元に戻るのはいったいなぜ？

ブーメランがもどってくるポイントは、「揚力」と「ジャイロ効果」。
「揚力」とは、空気が飛行機などの翼に当たることで、直角の方向に生まれる力のこと。

「ジャイロ効果」とは、物体が速く回転すると、回転する軸が安定しようとする現象のこと。

右利き用のブーメランだと・・・
正しく羽に折り目をつけることで、回転して風を切った時に、左向きの「揚力」が生まれます。
ただし、揚力は、空気の流れが速い方が大きくなるため、前からの風に羽が向かっていく上の方は、たくさん風を切り、下よりも揚力が大きくなります。

すると、上下で揚力の差が生まれ、ブーメランは傾きます。

ここで、ジャイロ効果の出番。
回転軸は元にもどろうとしながら、ブーメランは少し左に傾きます。
このくり返しで、ブーメランはもどってくるのです。

みんなで大予想！戻ってくる地図記号はどれだ！？

挑戦する地図記号は、２５個。

「交番」はもどってきました。
でも、「警察署」はもどりません。
交番の「X」がもどったのに、そこに「○」がのった警察署がもどらなかったのは・・・
羽がないから。

揚力を生むための、風を切る羽があるかどうかが重要なのです。

たとえば・・・
「博物館」と「老人ホーム」は似た形なのに、博物館はもどらず、老人ホームはもどりました。
これは、老人ホームは飛び出している部分が長いので、そこが羽になったから。

ほかにも、「寺院」がもどらなかったのは、円に近いからなのです。

結果は、１６個の地図記号がもどってきました！

協力先

栂井靖弘(２００６年ブーメラン世界チャンピオン)

淡路市立浦小学校

西山豊(大阪経済大学情報社会学部 教授)