3月5日(土) 放送
宇宙でも使われていた!!
オリガミ大研究
折り方の工夫で、小さくたたんだものが簡単に開いたり、強度が増したり・・・折り紙はいろんな分野で、その可能性が研究されています。科学を支える、そんな「オリガミ」の技術を紹介します!
- 小さくたたんで簡単に開く!「ミウラ折り」に挑戦
- 缶コーヒー、地図、そして宇宙の観測機・・・
様々な所で、折り紙の技術が使われています。 - 缶コーヒーの表面にある三角形のデコボコは、「吉村パターン」と呼ばれる折り方。
缶に折り目をつけることで、強度が上がり、さらに重さを30gから25gに軽くできるのです。
「ミウラ折り」は、「大きなものを小さくして開きやすくする」のが特長。
東京大学名誉教授の三浦公亮先生が考案した折り方です。
簡単に開いたり閉じたりできるので、「地図」に使われています。
また、宇宙の観測機の太陽光パネルに使われたこともあるんです。
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- 「半分ずつでは8回までしか折れない」って ホント!?
- 小さく折りたたむには、何回も半分に折ればいいのでは・・・?
そこで、縦1.5m×横2mの大きな紙を二つ折りにしていったところ・・・
7回目で折れなくなりました。
薄くてやわらかいティッシュペーパーでも同じ。
8回で、指でつまめるくらい小さくなってしまい、これ以上は無理。
折る回数に限度があるのは、半分に折ると、厚さが2倍になっていくため、
「どんな大きなものでも8回ぐらいしか折れない」んです。 - 大実験!オリガミの上に人が立てる!?
- オリガミの科学ポイントは、【折ることで強度が増す】
79cm×109cmの模造紙で、人が乗れるような強度のものができるのです。 - 紙をでこぼこに折ります。
切り込みを入れ、縦に折ると、六角形の筒になります。
それを広げると・・・
ハチの巣みたいになりました。
これを「ハニカムコア構造」と言います。 - 「ハニカム」というのは、「ハチの巣」という意味。
ハニカムコア構造に折った紙の上にアクリル板を乗せ、その上に人が立てるのか、実験です!
イスから手を離すと・・・立てました! - この折り方は強くて軽いので、飛行機の機体や外壁にも使われているんです。
- 協力先
- 杉山文子(京都大学大学院 航空宇宙工学専攻 助教)
- 東京大学 舘研究室
- キリンビバレッジ
- 昭和飛行機工業