12月12日(土)放送
フーとハーで温度が変わる!?
ホット&クール大実験
今回のおでかけシリーズは、熱くなったり冷たくなったりの不思議実験。金属と発泡スチロールで、触ると冷たく感じるのは?ゴム風船を伸ばすと、熱い?冷たい?サーモカメラも駆使して挑戦します!
- 同じ息なのに、フーとハーで温度が違うのはなぜ?
- 今回やって来たのは、和泉市立南松尾小学校。
一緒に実験をしてくれるのは、おなじみの工藤先生。
寒い朝、手に「ハー」と息を吹きかけて温めます。
熱い食べ物を口にする時、「フー」と吹いて、冷まします。
なぜハーが温まり、フーは冷めるのでしょうか? - その理由は・・・
「フー」は口を細めて息を出すので、そこから出てくる空気の流れは速いのです。
空気の流れが速いと、まわりの冷たい空気を巻き込むので、
息が冷たくなります。 - 一方の「ハー」。
口を大きく開けることで、息の流れが遅くなります。
そのため、まわりの冷たい空気をあまり巻き込まないので、
温まるのです。 - ゴムにかけると縮むのは、氷水?熱湯?
- 輪ゴムをつなげてオモリを付け、つるします。
この輪ゴムに、熱湯と氷水をかけます。
【ゴムが縮むのは、氷水、熱湯、どっち?】
つり下げた輪ゴムに、上から熱湯を垂らすと・・・縮みました!
正解は、「熱湯」(ホット)。
ゴムを作っている分子に熱を加えると、自然な状態に変形します。
それは、オモリが付いていない状態。
それに近づこうとして、縮むのです。
逆に氷水で冷やすと・・・
自然な状態に戻ろうとする力が弱くなり、伸びたのです。
次は、ゴム風船。
鼻の下にゴム風船を当てて、左右にのばします。
【ゴム風船をのばすと、ホット?クール?】 - 正解は、「熱くなる」(ホット)。
熱を抱き込んで縮んでいるのが、のばすことで放出されて熱く感じるんです。
逆に、ゴム風船をのばしたまま鼻の下に当てて、一気に縮めると、
冷たくなりました。
縮めると、ゴムが体温を奪うので、冷たく感じるのです。 - 金属と発泡スチロール――氷を速く溶かすのは?
- 金属の板と、発泡スチロールの板・・・
同時に触ると、冷たく感じる(クール)のは・・・?
真依と咲希が触ってみると、「金属」の方が冷たく感じました。
ところが、「赤外線照射温度計」で表面温度を測ってみると・・・
発泡スチロールが28.7℃、金属板が29.2℃。
ほぼ同じ温度です!
次に、それぞれの上に、同時に氷をのせます。
金属板の氷はどんどん溶けていくのに、発泡スチロール板の氷はほとんど溶けません!
理由は「熱伝導率」。
熱の伝わりやすさのことです。
この熱伝導率が、発泡スチロールは小さく、金属は大きいのです。
金属は熱を伝えやすいので、のせた手の熱をすばやくうばっていき、冷たく感じます。
逆に氷をのせた時は、温かい空気の温度をすぐに氷に伝えるため、速く溶けたのです。
- 協力先
- 工藤博幸 (奈良学園中学校・高等学校 教諭)
- 和泉市立南松尾小学校
- KJTD