12月5日(土)放送
ニュートリノってなに?
最新科学を大調査
人型ロボットはどこまでできるようになったのか?ノーベル賞で話題の「ニュートリノ」研究とは?・・・気になる最新科学を、真依ちゃんが日本科学未来館で調査します!
- 進化した「ASIMO」だからできる「ある動作」とは!?
- 真依がやってきたのは、日本の未来の科学が集結している「日本科学未来館」。
案内してくれるのは科学コミュニケーターの雨宮さん。
さっそく向かったのは、みんなもよく知る人型ロボット「ASIMO」。
ここで、問題。
真依が『ホンマに人間みたい!』と驚く、
「進化したASIMOだからできる、ある動作」とは何でしょうか?
正解は、「片足でジャンプする動作」。
ASIMOは、常に次の動作を予測することで、バランスを保つのが難しい動作をすることができるのです。 - 「ニュートリノ」って、いったいなに!?
- 2015年10月にノーベル物理学賞を受賞した、東京大学宇宙線研究所所長 梶田隆章さんのニュートリノ研究は、未来にとても影響があるかも知れないのだそうです。
「ノーベル物理学賞」は、物理学の分野で重要な発見を行った研究者に贈られる賞です。
たとえば・・・
1901年受賞のレントゲンは、1895年にX線を発見。
その約3年後に「レントゲン」として実用化されました。
1909年受賞のブラウンは、1898年頃鉱石検波器(ダイオード)を発明。
約80年後には携帯電話として実用化されました。
日本科学未来館には、梶田さんのニュートリノ研究に大きく関わった、
ニュートリノに質量があるということを証明した装置の模型が展示されています。 - ニュートリノとは、これ以上分けることができないという小さな粒。
例えば、リンゴをどんどん細かく分けていくと、目に見えないくらい小さな原子に分かれます。
さらに、その原子を分けていくと、原子核になり、それをさらに分けると、もうこれ以上分けることができない「素粒子」というものにたどりつきます。
この素粒子の仲間が「ニュートリノ」なのです。
ニュートリノは、とんでもないほど小さな物質で、なんと、1cmの1億分の1、の、さらに1億分の1!
そして、宇宙のいろんなところから雨のように降ってきて、この地球を、そして、私たちの体も通り抜けているんです。
ここで問題。
【ニュートリノは1秒間にいくつ体を通り抜けている?】
正解は、1秒間につき、100兆個! - 大注目!ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」の模型がここに!
- 小さなニュートリノの動きを測るのが、「スーパーカミオカンデ」という装置。
- どうやって測っているのかというと・・・
スーパーカミオカンデは山の中に埋まっていて、中身は水で満たされています。
ニュートリノがこの中を貫通していく時に、ごくたまに、中の水と衝突すると、水の粒子とぶつかって、ちょっとだけ光ります。
その小さな光をキャッチして、ニュートリノをとらえます。
梶田さんは1996年からこの装置を使って研究を続け、ニュートリノが持つ不思議な現象を発見。
今まで質量がないと思われていたニュートリノに質量があることを証明し、ノーベル物理学賞を受賞しました。
ニュートリノがわかることで、宇宙がどうやって生まれたのか、この後、宇宙がどうなってしまうのかということが、より正確にわかるようになったのです。
- 協力先
- 雨宮崇(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
- 日本科学未来館