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かがくdeムチャミタス!毎週土曜あさ9時30分~

11月21日(土)放送

知ってる!?
こんなにあった自転車の科学

自転車はなぜ安定して走ることができるのか・・・そうなるまでには、いくつもの発明と驚きの進化があったのです。今回は、科学がいっぱい詰まった自転車の秘密を調査します!

知ってる!?<br />こんなにあった自転車の科学
初期の自転車には「ある物」が無い!
可蓮がやってきたのは、自転車博物館サイクルセンター。
ここは、珍しい自転車がたくさん展示されていて、自転車の進化が学べる博物館です。

世界で初めて作られた自転車「ドライジーネ」は、約200年前に生まれました。
でも、よく見ると・・・ペダルがありません!
さらに、すべてが木製で、ゴムタイヤやチェーンもありません。

どうやって進むのかを教えてくれたのは、学芸員の長谷部さん。
なんと、足で地面を蹴(け)って走っていたんです。

「ドライジーネ」から40年ほどたって、ペダルのついた自転車が登場。
1861年の「ボーンシェーカー」です。
前輪に、ペダルとハンドルが付きましたが、まだまだ不安定な乗り物でした。

さらに進化は続き、1870年頃に登場したのが「オーディナリー」。
前輪を大きくすることで、ペダル1回転で進む距離を伸ばし、より速く走れるように進化しました。

ここで、可蓮が再現した「オーディナリー」に乗ってみました。
でも、うまく曲がれず、まるで一輪車に乗っているようで、とても不安定です。
今の原型「セイフティバイシクル」は、なぜ安全?
誰でも安全に乗れる自転車が登場します。
「セイフティバイシクル」・・・その名も「安全自転車」です。
今の自転車の原型で、チェーンが発明され、ペダルを回すと後輪が動くよう進化しました。
ポイントは、サドルの位置が後ろに下がって、重心が後ろにきたこと。

自転車が安定して走るためには重心が大切です。
それまでの自転車は、前に重心が傾いて、非常に不安定。
そこで、前輪と後輪の間にペダルと座る位置を置くことで、前後のバランスがとれ、さらに左右のバランスもとりやすくなりました。

自転車に乗る時、車体が傾くと、自然と体は反対側に傾いています。
これは、体を自転車の重心に近づけながら安定させようとする動きなのです。
安定して乗れるようになった最大の発明とは!?
ここで、問題。
昔の自転車と今の自転車を比べると、「ある部分」が少しだけ違います。
【安定して乗れるように進化した最大の発明とは?】

ハンドルから前輪の軸を支える「フロントフォーク」。
ここを斜めにしたことが、自転車の歴史上、最大の発明だったんです!
昔の自転車は、「フロントフォーク」がまっすぐ。
だから、タイヤの接地面と同じ向きに力が働き、小さな点で支えるため、不安定。
それが、フロントフォークを斜めにすることで、タイヤの接地面よりも前に力が働き、大きな面で支えられるようになったのです。

タイヤを傾けた時も、フロントフォークが斜めなので、タイヤの横面にも力がかかり、地面と当たる所に幅が出ます。
より大きな面で支えられることで、安定して自転車に乗れるようになったのです。
協力先
自転車博物館サイクルセンター
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