11月14日(土)放送
長さ20m!
巨大テーブルクロス引きに挑戦
だるま落とし、テーブルクロス引きに共通するのは・・・ある“科学の法則”が働いていること。今回のおでかけシリーズは、その法則をもとに、35人で1枚の長~いテーブルクロス引きに挑戦します!はたして結果は!?
- テーブルクロス引きに働く“科学の法則”って、なに?
- だるま落としで、一番下の段が抜けたのに、上に積み重なった段は倒れません。
テーブルクロスを引いても、上に載った物は倒れません。
それは、「慣性の法則」が働いているからなのです。
この「慣性の法則」を使って、大阪市立十三小学校5年生と可蓮、咲良の35人で、長いテーブルクロス引きに挑戦です。
テーブルクロスの長さは、なんと21m60cm!
「慣性の法則」とは?
動いている物は、力が加わらなければ、動き続けるということ。
たとえば、動いている電車が急に止まった時、車内にいた人は、体が進行方向に傾きます。
これは、電車と一緒に動いていた体が、動き続けようとするから。 - もう一つは、力が加わらなければ、止まり続けるということ。
たとえば、電車が急発進した時、車内にいた人は、進行方向と逆向きに動きます。
これは、止まっていた体が止まり続けようとするためです。
テーブルクロス引きに働いているのは、止まり続ける「慣性の法則」。
うまく布を引き抜けば、テーブルに載ったペットボトルは机の上で止まり続けるはず・・・ - みんなが考えたポイント/ペットボトルの水の量を工夫すると、どうなる?
- 何度試しても、ほとんどが倒れてしまいます・・・
みんなの中から、『水を入れて、ちょっと重たくしたらいいと思う』という提案が出ました。
空のペットボトル、水が満タンのもの、半分のもので、福岡先生が試してみると・・・半分のものが成功!
理由は・・・
空のペットボトルは、軽すぎます。
満タンは、重心の位置が高く、不安定。 - 一方、水を半分入れたペットボトルは、適度な重さで、重心も低く、安定しているのです。
- テーブルクロスを引く角度は、どうする?
- 引き方も工夫が必要で、「水平ではなく、斜め下に引く」。
この方が、布をたくさん、勢いよく引けるので成功しやすいんです。
さらに、布を引く時、持ち上げず、そのまま引くのもポイント。
布を持ち上げると、中に空気が入り、シワができて倒れやすくなります。
20mを超える布で、35人同時のテーブルクロス引き。
気持ちを一つにして、何度もチャレンジします。
そして、とうとう・・・成功!
みんなが飛び上がって、大喜びです!
- 協力先
- 福岡亮治(大阪成蹊大学教育学部 専任講師)
- 大阪市立十三小学校