9月26日(土)放送
マンホールが丸いのは・・・
形のヒミツ
ペットボトル、マンホール、ボウリング・・・どうしてあの形なのか、実は理由があったのです。今回は、いろんな形に隠された秘密を大研究します!
- ペットボトルをさわるだけで中身がわかる!?
- 最初に取り上げるのは、「ペットボトル」。
【ペットボトルの形で・・・???】
「???」に入るのは何でしょうか?
正解は・・・「中身がわかる!」
秘密は、「形」にありました。
ペットボトルをよく見ると、みんな形が違います。
水は丸い形の物が多く、コーラなどの炭酸水は、丸い上に底が分厚いデコボコ。
お茶や紅茶などは四角く、胴体にパネル状の“窓”がついています。
お茶のペットボトルが四角い理由は・・・
冷やしたお茶のボトルも、工場では熱いお茶が入ります。
そこにふたをして冷やすと、中の空気の体積が小さくなり、外からの圧力に負けてへこんでしまいます。
その圧力を、胴体の四角い窓が防いでくれるんです。
炭酸水のペットボトルが丸いのは・・・
炭酸に含まれる二酸化炭素が、外へ押し出そうと圧力を加えてきます。
そこで、丸形にして、押し出そうとする力を均等に受けるようにしているのです。
さらに、底も分厚いデコボコにしています。 - マンホールのふたが丸いのは・・・?
- 【マンホールのふたは丸くないと・・・???】
正解は・・・「ふたが落ちてしまう!」
ダンボールで丸と四角のマンホールを作って、比べてみました。
咲良が、丸いふたを外して、穴へ入れようとしますが、どの向きにしても落ちません。
可蓮が、四角いふたを穴に入れようとすると・・・
横は落ちませんが、対角線上にすると落ちてしまいました!
実は、四角の場合は、対角線のように1辺の長さよりも長い線を、穴の中に引くことができます。
だから、四角いマンホールは蝶番(ちょうつがい)などで、落ちないようになっているんです。 - ボウリングのピンがあの形なのは、なぜ?
- 【ボウリングのピンはあの形じゃないと・・・???】
正解は、「盛り上がらない!」
ピンは木でできていて、あのデコボコの形に秘密があります。
そこで、プロボウラーに協力してもらって実験です。
普通のボウリングのピンに投げると・・・
当たった瞬間、ピンがはじき飛ばされ、音が鳴り響きます。
次は、ボウリングのピンと同じ高さ、太さの角材を、ピンの代わりにレーンに並べました。
すると・・・
ストライクのはずが・・・、ボウルが当たっても押し出されるだけで、音も鳴り響きません・・・
実は、ボウルの中心の位置と、ピンの出っ張っているところが、ちょうど合うようになっています。
ボウルの威力がピンの出っ張りに当たって、ピンが弾き飛ばされます。
そのあと、ピンの複雑な動きで、周りを倒したり、ピン自身も回転して、予測できないゲーム性が生まれているんです。
- 協力先
- 工藤博幸(奈良学園中学校・高等学校 教諭)
- 桜橋ボウル
- サンブリッジ