9月19日(土)放送
意外と知らない!?
月と地球の不思議な関係
夜空の月を見上げて、「ウサギがいる?」と思ったことはありませんか?月の大きさはどれくらいか、知っていますか?今回は、知っているようで知らない、「月」の不思議を大解剖します!
- 地球と月の大きさを比べると・・・?
- 今回の担当は、真依と咲希。
月のことを教えてくれるのは、大阪市立科学館の西野先生。
最初の不思議は・・・【月の大きさはどれくらい?】
地球をスイカ(直径30cm)だとすると、ぶどう(直径2cm)、オレンジ(直径8cm)、メロン(直径15cm)の中で、月はどれ?
正解は、「オレンジ」。
月の直径は、約3500kmで、地球の約4分の1。
スイカの4分の1くらいはオレンジということに。
ちなみに、地球から月までの距離は、38万km。
スイカとオレンジで考えると、9mも離れています。 - 地球から見た月は、どの大きさの輪っか?
- 【地球から見た月の大きさはどれくらい?】
五円玉(穴の直径5mm)、ドーナツ(穴の直径5cm)、そして、浮き輪(穴の直径30cm)・・・
腕を伸ばして、どれかの輪っかを持つと、穴のサイズがちょうど月と同じくらいになるのは、どれ?
正解は、「五円玉」。
たまに月が大きく見えることがあっても、月への距離は38万kmもあるので、実は目の錯覚なんです。
【月はどうやってできた?】
月の誕生にはいろんな説がありますが、最も有力とされているのが、「巨大衝突(しょうとつ)説」。
「大きな星が地球にぶつかり、地球のかけらが集まって月になった」という考え方です。
アポロ計画で、持って帰ってきた月の石の成分を調べたら、地球とほとんど同じ。
しかも、月が誕生した時、かなり高温だったということがわかりました。
この2つから、「巨大衝突説」が有力だろう、と今のところは考えられています。 - 「地球からは月の表側しか見えない」って、どういうこと!?
- 【月にはウサギがいる?】
お月見の時、月を見ると、黒っぽいところがあります。
ウサギがもちつきをしている姿にも見え、カニにも見えます。
国や地域によって、ロバ、ほえるライオンなど、同じ模様がいろんな姿にたとえられています。
・・・ということは、世界中の人は、みんな同じ月の面を見ているってこと?
【地球からは月の表側しか見えない!】
地球も月も、それ自身も回転しています。
ただし、月の回り方にはちょっと特徴があるのです。
真依が回転する椅子に座り、地球の役。
咲希がその周りを回って、月の動きを再現。
真依が見る咲希は、いつも正面です。
では、もし月自身が回転していないとすると・・・
咲希は、体の向きを変えずに、真依の周りを回ることになって・・・・
真依に対して、正面以外を見せる場所が出てきました!
- 月は地球の周りをだいたい27日かけて回りますが、27日かけて月自身も1周回っています。
だから、地球から見ると、月はウサギの面しか見えないのです。
- 協力先
- 西野藍子(大阪市立科学館 学芸員)
- 大阪市立科学館
- 明石市立天文科学館