8月22日(土)放送
あの生き物はどんな音?
聴診器で大調査!
お医者さんの診察でおなじみの「聴診器」。獣医の先生と一緒に、いろんな生き物に聴診器をあてて、心臓の音を聴いてみました!音の特徴で生態もわかります!
- 聴診器って、どういうしくみ?なぜ心臓の音が聴こえるの?
- 調査に出かけるのは、咲良。
獣医師の渡邊先生が一緒です。
やってきたのは、動物園。
まずは、小さい動物から聴いてみます。
ペットとしても大人気のウサギ(ロップイヤー)を抱かせてもらった咲良はびっくり!
速い!
人間の心臓の動きは、1分間に約60~70回。
ウサギは、速い時だと1分間に約300回。
体の小さい動物ほど、心臓の動きは基本的には速く、大きな動物になるにつれて、心臓の音もゆっくりになることが多いとか。
たとえば、ゾウは1分間に40回くらいしか動きません。
聴診器は、音を集めて小さな音を聴いています。
心臓の音が体を伝わり、聴診器の平らな面を振動させます。
聴診器の中はおわん型になっていて、音を集めることができるので、大きく聴くことができるのです。 - 心臓の鼓動(こどう)の速さでわかる「あること」とは!?
- ここでクイズ。
【心臓の鼓動の速さでわかる生き物の生態とは?】
A:走る速さ B:寿命の長さ
正解は、「B:寿命の長さ」。
生き物は、一生の間で、心臓の動く数がだいたい決まっています。
だから、心臓の速さでおおよその寿命がわかるんですって!
咲良がどうしても聴いてみたかったのが、イルカ(バンドウイルカ)。
水からあがってきてもらって、聴診器を当てます。
ところが、聴こえません・・・
体が大きく、奥の方に心臓があって、しかも、そのまわりはたくさんの脂肪でおおわれているため、なかなか音が届かないのです。 - は虫類や昆虫の心臓って、どこ!?
- ほ乳類以外の音はどうなっているのでしょうか。
そこで、渡邊先生が教えている専門学校へ。
オカメインコ・・・心臓がすごい速さで動く音が聴こえます!
鳥は、常に飛んだり動いたりしています。
心臓が速いスピードで動いていないと、それだけ活動できないのです。
ヘビ(ボールパイソン)・・・心臓の場所が見つかりませんでした。
ヘビはエサを丸飲みしますが、そのエサの大きさや消化の具合によって、心臓の位置が変るんです!
そして、は虫類の心臓は、ほ乳類と構造が違い、あまり大きな音が出ない仕組みになっています。
昆虫(カブトムシ)・・・まったく聴こえません。
実は、昆虫には心臓や血管がありません。
でも、「背脈管(はいみゃくかん)」が体の中にあって、血液は、細胞のすきまに直接しみ込んでいくような感じで流れます。
- 協力先
- 渡邊力生(大阪ECO動物海洋専門学校 獣医師)
- 大阪ECO動物海洋専門学校
- みさき公園
- ワールド牧場
- ケンツメディコ