8月15日(土)放送
どこまで飛ぶ?
ストローロケット大実験
今回のおでかけシリーズは、ストローと綿棒を使った「ストローロケット」に挑戦です。巨大ストローロケットも登場!はたしてどこまで飛ぶのでしょうか!?
- 綿棒はなぜ飛び出す?ストローの中では何が起こっているの?
- ドク、咲良、可蓮がおじゃましたのは大阪市立木川南小学校。
5年生のみんなといっしょに、「ストローロケット」の実験です。
ストローロケットは、綿棒を、曲がるストローに入れて飛ばす物。
まっすぐなストローは綿棒を飲み込むおそれがあるので、必ず曲がるストローを使ってね!
ストローロケットの科学を教えてくれるのは、おなじみの大阪成蹊大学・福岡先生。
綿棒が飛ぶ科学の要素は、「作用反作用」と「空気の圧縮」なんですって。
「作用反作用」というのは、物に力を加えた時、必ず反対方向にも同じ力が働くこと。
たとえば・・・
キャスター付きのイスを2つ用意。可蓮と咲良が向かい合わせに座ります。
咲良が腕をまっすぐに伸ばし、腕を曲げた可蓮と手のひらを合わせます。
可蓮が押して、咲良は何もしません。
すると、両方のイスが動きました。
可蓮が押したことによって咲良が動く、これが「作用」。
押した可蓮の方も動く、これが「反作用」です。
次に、咲良のイスを固定して押すと・・・
可蓮だけが、しかも、先ほどよりも長い距離を動きました!
片方のイスを固定することで、作用として働いていた力も加わって、同じ方向に、より働くようになったのです。
ストローロケットでは、空気で飛ぶ綿棒に「作用」が働き、綿棒に当たってはね返ってくる空気が「反作用」です。 - 実験/壁の付いた台車に送風機を載せて風を送ると・・・!?
- ここで、小さな台車と送風機で実験。
台車の上に送風機を置いて、風を送ると・・・動きます。
次は、台車に壁を付けます。
それに向かって外から送風機の風を当てると・・・風の力で台車が動きます。
では、【壁の付いた台車に送風機を載せて風を送ると・・・?】
(壁は左、風はそれに向かって送られる)
A:左に動く B:動かない C:右に動く
正解は「B:動かない」。
送風機の送る風が作用、その反作用で、送風機には右に動く力が働きます。
でも、壁が風を受けているので、台車自体は左に動く力が働きます。
その2つの力はつながっているので、動かないようになったのです。
ストローロケットのもう一つの科学要素「空気の圧縮」とは・・・
綿棒のある場所に入っていった空気は、一度縮みます。
縮んだものは元に戻ろうとするので、空気がバネのように伸びて、綿棒を飛ばします。 - ストローロケットで20m飛ばすには!?
- 原理がわかったところで、いよいよ20m飛ばす実験に挑戦です。
まず、ストローを5本つなげた「5連ストローロケット」。
咲良が飛ばすと・・・15m!
そこで、もっと長くて大きなストローで挑戦!
もちろん綿棒もジャンボサイズです。
福岡先生が巨大ストローロケット支え、咲良が息を吹き込むと・・・
22m50cm!成功です!
- 協力先
- 福岡亮治(大阪成蹊大学教育学部 専任講師)
- 大阪市立木川南小学校