7月4日(土)放送
どうやって作った?
世界一のつり橋のヒミツ
世界一長い「つり橋」の明石海峡大橋―-この巨大な橋をどうやって作ったのか? 橋げたをつっているケーブルの太さは?・・・いろんな疑問を、可蓮ちゃんが徹底調査します!
- 「主塔」と呼ばれる巨大な柱。海の中はどうなっている!?
- 兵庫県神戸市と淡路島を結び、長さ3,911m。世界最長のつり橋「明石海峡大橋」。
明石海峡大橋は、ケーブルから橋げたをつっているので、「つり橋」。
橋の途中にある2本の大きな柱・「主塔」は、海面からの高さが約300m。
堺市立八田荘西小学校5・6年生のみんなが抱いた疑問に、設計に関わった竹内さんが答えてくれます。
【主塔は海の中ではどうなっている?】
正解は・・・「海の中に台を作る」
主塔の下の大きなコンクリート。これは高さ70m、直径80mもの大きさの台なんです!
主塔の建設は・・・
まず、中が空洞になっている台を、船で目的地まで運びます。
次に、海水を混ぜたコンクリートを重り代わりに中へ入れて、沈ませます。
そして、工場で作ったブロックを積み木のように積み上げて、主塔が完成です。
2本の主塔の距離は1,991m。これも世界最長です。 - 風が吹いてもゆれないのは、なぜ?
- 【風が吹いても、なぜゆれない?】
A:すき間を作り風を逃がすから B:風が吹かない場所に作ったから
正解は・・・A
『秒速80mの風まで耐えられるように設計されています』と、竹内さんが教えてくれました。
壁があると、風を受け止めてゆれてしまうので、わざとすき間を作り、風を逃がしてゆれないようにしているんです。
橋げたの通路も、足の下に海が見える構造。
通路の上は、5,000台くらい乗用車が載っても大丈夫な道路です。
ちなみに、
明石海峡大橋の場所は、淡路島までの距離ができるだけ短く、しかも、海の底が浅い所ということで選ばれました。 - 主塔をつなぐケーブルは、どうやってかけられた?
- 【主塔と主塔をつなぐケーブルを、どうやってつないだのか?】
一つ目のワイヤーをヘリコプターで運び、主塔につなげます。
そこから足場を作り、ケーブルを作ります。
その後、工場で作った橋げたを少しずつ組み合わせていきます。
橋げたをつっているケーブルは、直径5mmのワイヤーを束ねたもの。
その数36,830本!太さは1.1mになります。
そして・・・
神戸~徳島間を3時間も短縮した明石海峡大橋が完成したのです。
- 協力先
- 本州四国連絡高速道路 神戸管理センター
- 堺市立八田荘西小学校