6月13日(土)放送
驚きの変身!!
プラスチックで大実験
「プラスチック」――実は、その種類は100以上!今回は、そんなプラスチックを使って実験。かたいプラスチックが溶ける!?混ぜるとモコモコに!?みんなでプラスチックの変身に挑戦します!
- 2つの液を混ぜて発泡ウレタン実験――その化学反応に先生もびっくり!?
- 今回は、大阪市立海老江西小学校6年生のみんなと実験です。
「プラスチック」について教えてくれるのは、大阪市立科学館の岳川先生。
担当は、くるみと咲良です。
プラスチックの種類は、なんと100以上!
車のバンパー、プラカップ、洗濯バサミ、ペットボトル、発泡スチロール、クッション、水族館の水槽・・・
いろんな形の物を作ることができる――プラスチックの特徴の一つです。
最初のプラスチック実験は、【クッションを作ろう!】
クッションの素材になるプラスチックは、「発泡ウレタン」といいます。
これは、「イソシアネート」と「ポリオール」という2種類の液体を混ぜて、化学反応させるだけで作ることができるんです。
早速、実験。
カップに2種類の液体を入れて、かき混ぜると、透明だった色が白っぽくなってきました。
見る見るうちにふくらんで、カップの口からあふれています!
カップを逆さに!・・・ところが、落ちてきません。
触ってみると・・・固まっています!
『化学反応して、まったく別の物質になっているんです』
先生が教えてくれました。 - 発泡スチロールを溶かすナゾの液体とは・・・?
- 次の実験は、【発泡スチロールを消しちゃおう!】
「発泡スチロール」は、「ある液体」に入れると消すことができます。
それは次のうち、どれ?
①消毒用アルコール ②酢 ③オレンジの皮に含まれている「オレンジオイル」
正解は・・・「オレンジオイル」
オレンジなどのかんきつ類の皮には、「リモネン」という油が含まれています。
それが、発泡スチロールを溶かすことのできる力を持っているんです。
「リモネン」の液体に、発泡スチロールのかたまりを入れてみましょう。
周りに泡が出てきて、小さくなってきました!
発泡スチロールのプラスチックの成分が、リモネンに溶け込んだのです。
リモネンに溶けた発泡スチロールは、プラスチック成分だけをリサイクルすることができます。
多くのプラスチックは、リサイクルして生まれ変わることができる――これも、プラスチックの特徴です。 - プラカップでオリジナル・キーホルダー作りに挑戦!
- オーブントースターにアルミホイルを敷いて、そのプラカップを加熱すると・・・ペチャンコに!
軍手をはめて取り出して、板にはさんで平らにします。
すると・・・
「たこやきレインボー」と書かれた文字がきれいに読める、ステキなキーホルダーができあがりました!
コップの形をした物が、加熱すると平らになるのには、秘密があります。
プラスチックの中には、温めると柔らかくなるものがあって、溶けない程度に温めると、カップになる前の形に戻るという性質があるんです。
溶けない程度に加熱すると、作る前の形に戻る性質がある――これもプラスチックの特徴です。
みんなもオリジナル・キーホルダー作りに挑戦です。
できあがりを考えながら、絵や文字を描きました。
完成したキーホルダーを掲げて、みんな楽しそう!
この不思議な実験は、「PS」と書かれたプラカップならできるんですって。
大人の人と一緒にやってみて!
- 協力先
- 岳川有紀子 (大阪市立科学館 学芸員)
- 大阪市立海老江西小学校
- 日新レジン
- ケイジー断熱