テレビ大阪

かがくdeムチャミタス!毎週土曜あさ9時30分~

4月25日(土)放送

種がなくても育つ!?
そんなバナナの不思議

身近な果物の「バナナ」。バナナについて、みんなが知っていることって何だろう・・・?黄色担当・咲希がバナナの不思議をリポート。みんなびっくり!バナナの彫刻も登場!

種がなくても育つ!?<br />そんなバナナの不思議
バナナは種から?苗から?どんなふうに実っている?
咲希がやって来たのは神戸市にあるバナナを輸入している会社。社長の藤原さんが出迎えてくれました。
実は、日本で売られているバナナは、99.9%が外国から輸入されているんですって!

輸入されたバナナを最初に入れるのが、「室(むろ)」という大きな部屋。
バナナは5日間、ここで過ごします。5日でどうなるかというと・・・
『黄色くおいしくなって、出荷します』と藤原さん。
ということは、最初は、黄色じゃないってこと・・・!?
箱の中に詰まっていたのは、なんと「緑」のバナナ!

バナナはどういうふうに育っているのでしょうか?
バナナの木には、房がたくさん集まって、上向きに付いています。
でも、実は「バナナの木」は『草なんですよ』と、藤原さんが教えてくれました。
バナナの生(な)っている部分は、木に見えますが、実は草の「茎」だったんです!

さらに、『バナナは種がないんですよ』と藤原さん。
種がなかったら増えないのでは・・・?
実は、バナナの実を収穫した後、その茎は切り倒されます。
でも、同じ根元から新しい芽が育つので、再び実を収穫。これを繰り返します。
種がなくてもバナナを増やせる秘密がここにありました。

大昔から種はないのでしょうか?
昔のバナナの写真を見せてもらうと、バナナの断面に黒い小さな種がいくつも見えます!
元々、バナナには種がありました。
それが、突然変異で、種なしのバナナが偶然生まれ、それを繰り返し栽培し続けているのです。
今のバナナの断面にある、ごく小さな黒い粒は昔、種があった跡なのです。
実はバナナの色は黄色じゃない!? 甘いバナナの見分け方とは?
緑のバナナは、どんな味なのでしょうか?
もっとバナナのことが知りたい咲希は緑のバナナを食べさせてもらうことに。
一切れ食べた咲希・・・
『アカンわ~。無理!』
熟す前のバナナはとても渋みが強く、舌の上がザラザラした感じになったそうですよ

どうして、「室」に入れると、おいしくて甘く、黄色くなるのでしょうか?
藤原さんに教えてもらいましょう。
『「エチレン」という気体を充填(じゅうてん)させるんです』
「エチレン」とは、バナナ自身からも出ている気体で、バナナを熟させる働きがあるもの。
人工的にエチレンをかけることで、自然のものよりも、全体をきれいに黄色く熟させることができます。
しかも、エチレンによってバナナのデンプンが糖に変わるので、甘くておいしいバナナができるのです。

さらに、おいしいバナナの見分け方を教えてもらうことに。
咲希は、『茶色い点々があるのをよけて、きれいなのを探して取ったりするんですよ』と言うのですが・・・
実は、この点々は「シュガースポット」と呼ばれているもので、
『砂糖がいっぱい入っているぐらい、一番おいしくなった時がこの状態なんです』と藤原さんが教えてくれました。
バナナ彫刻師登場!あのバナナがこんな形に!?
次はバナナに関する“すごい人”が登場です。
『実は僕、バナナ彫刻師なんです』と、自己紹介する山田恵輔さん。
馬や象などいろんな生き物や人の顔などを、バナナの実から彫り出した作品をつくっています。

早速、彫ってもらうことに!
道具は、スプーンと、つまようじ。まずは、表面をスプーンで削ってきれいにしていきます。
削ったバナナの欠片は食べてしまう山田さん。つまようじで削っては、また口へ・・・
30分後・・・今にも襲いかかろうとするサメが完成!

ここで真依の素朴な疑問が・・・作品の保存ってどうするの?
『生ものなんで、保存できないんですよ。なので・・・こうします』
そう言って。できあがった作品をパクパク食べてしまった山田さん。

『シュガースポットが出たバナナがたくさん余ったら、どうすればいいの?』
バナナを勉強してきた咲希が教えてくれました。
『皮をむいてラップにくるんで冷凍すると、おいしさはそのまま保つんです』
冷凍すると、バナナの中にある「ポリフェノール」という成分も残るそうですよ。
協力先
藤原彰二(サミット神戸合同物産 社長)
山田恵輔(バナナ彫刻師)
今堀義洋(大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 教授)
日本バナナ輸入組合
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