4月18日(土)放送
アワの正体は?
二酸化炭素の見えないチカラ
今回のおでかけシリーズのテーマは、「二酸化炭素」。かたまりになった二酸化炭素、気体の状態の二酸化炭素――いろんな形の二酸化炭素が登場。見えない二酸化炭素の不思議をみんなで解き明かそう!
- 二酸化炭素の水槽(すいそう)にシャボン玉を入れると、どうなる?
- 今回おじゃまするのは、大阪市立九条北小学校。咲希と咲良が5年生のみんなと一緒に実験します!
咲希と咲良は、この日をとっても楽しみにしていまいした!
炭酸水の入ったペットボトルをドクが振り・・・
フタをあけると、勢いよく中身がふき出しました!
この泡の正体は「二酸化炭素」。今回の実験のテーマは、これ。
二酸化炭素について教えてくれるのは、福岡先生です。
二酸化炭素を冷やして固めた物が「ドライアイス」。
最初は、このドライアイスで実験です。
ドライアイスをビーカーの水に入れると、泡と、そして煙も出てきました。
二酸化炭素が出てきているのです。
このビーカーを、空の水槽(すいそう)の中に置きます。
そこへ咲希がシャボン玉を吹き入れると・・・
シャボン玉は、落ちずにフワフワと浮いています!
福岡先生が教えてくれました。
『二酸化炭素は空気より重たいんです』
そのため、二酸化炭素は水槽の下にたまります。
その上に、二酸化炭素より軽いシャボン玉が乗るので、フワフワと浮いたというわけなんです。 - 二酸化炭素と空気を比べてみると・・・?
- 「二酸化炭素は空気より重い」ということを、もっとはっきりと、わかりやすく・・・
二酸化炭素と空気が入った同じ大きさの巨大風船が2つ。
ほんとに二酸化炭素の方が重いのか・・・。
みんなもよく知っている、上皿はかりを用意。
風船などの重さは引いて、中身だけがわかるように針をセットしました。
空気の風船は0g。
二酸化炭素の風船は・・・65g!みんなびっくり!
福岡先生が説明してくれます。
『科学的に言うと、二酸化炭素は、空気の重さの約1.5倍の重さがあるんです』
かなり重いから、さっきの実験で水槽の下にたまったんですね。 - 大実験!BTB溶液に二酸化炭素はどれくらい溶けるのか!?
- 続いては、ちょっと不思議な実験。
福岡先生が取り出したのは、緑の液が入った1mの透明なパイプ。
これは「BTB溶液」というもので、「酸性」や「アルカリ性」を検査する試験液です。
中学校で習うんですって。
酸性になると、BTB溶液の色は・・・『黄』と、咲希。
アルカリ性になると・・・『青』と、咲良。
では、絵の具で、黄色と青色を混ぜると・・・『緑』と、みんな。
パイプのBTB溶液は、緑色。つまり、中性の状態なのですね。
このパイプに、気体の二酸化炭素を注入します。
フタをして、パイプをひっくり返すと、BTB溶液に二酸化炭素が溶けます。
すると・・・緑から黄色に!
ということは、二酸化炭素は酸性なのです。
次は、もっと大きな装置で実験です。
用意したのは、とってもなが~いチューブ。なんと20m!
中にはBTB溶液が入っています。
みんなは教室の壁際にずらりと座って、それを持ちます。
そこへ、気体の二酸化炭素を約96cm分注入。
はたしてどれくらい溶けるのでしょうか?
みんなは順に立ったり座ったり、チューブを動かして、どんどん二酸化炭素を送っていきます。
最後の人まで送られて測ってみると・・・二酸化炭素は、なんと25cmに!
かなりの量が溶けました!
最後に・・・咲希と咲良から、ドクにクイズです。『二酸化炭素が関係している食べ物があるんです』
さて、何でしょう?
正解は・・・パン。
パンに小さい穴がありますよね。『これは、生地を発酵する時に、二酸化炭素が入っていた穴』なんですって。
- 協力先
- 福岡亮治(大阪成蹊大学教育学部 講師)
- 大阪市立九条北小学校