18世紀、第21代王・英祖が治世する朝鮮では、軍を掌握した老論派の勢力が王の権威を脅かしていた。英祖の息子、思悼世子(シドセジャ)は老論派の策略により謀反の罪で糾弾され、世子の忠臣ペク・サグェンは身代わりで処刑される。サグェンの友人で朝鮮一の剣仙キム・グァンテクは、産まれたばかりのサグェンの息子ドンスを連れて逃げるが捕まり、自らの片手を切り落とすことを条件にドンスの命を救う。そして、ひょんなことからドンスはグァンテクの仲間であるフクサモのもとで育つことに。一方、人を殺めてしまう不吉な相“殺星(サルソン)”を持って生まれたヨ・ウンは、その不幸な星のため父とぶつかり、偶然出会った清の殺人集団「黒紗燭籠(フクサチョロン)」の天(チョン)のもと、刺客として育てられる。
やがて、世子は北伐の夢を叶えるため護衛部隊「壮勇衛(チャンヨンウィ)」を再建し、そこに送り込まれたドンスとヨンは、厳しい訓練の中、良きライバルとして成長していく。だが、老論派と「黒紗燭籠」は世子の暗殺をもくろみ、世子を守るドンスと、実は「黒紗燭籠」のスパイであるヨンの対立が始まっていく・・・。