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2012年5月7日(月)

京都府立大学

思わず見とれてしまう煌びやかな施設は、京都府立大学内にある植物工場です。
太陽光発電と燃料電池で工場に必要な電力を全て調達できるという国内初の試みです。
工場内はLED照明を使用し、工場外の太陽光発電では144枚のソーラーパネルを取り付けています。
燃料電池は発生する二酸化炭素を工場内へ送り込み、植物の光合成を促すために活用しています。
まさに、エコな次世代植物工場です。
この仕組みは、一般企業の工場遊休地での活用や砂漠での野菜栽培ができるとのことです。
未来の野菜は、「○○企業産」なるものも登場するかもしれませんね。

2012年4月23日(月)

香寺ハーブガーデン

山小屋風の店舗には、生ハーブやお茶、パン、ケーキの食品類から 化粧品やシャンプー、せっけんなど、ハーブ関連商品が所狭しと並んでいます。
また庭には200種類以上のハーブが育っています。
福岡社長は病のため父親を亡くしたことをきっかけに、料理人からハーブ研究家になりました。
ハーブとの関わりは、15年前に大阪大学の協力でハーブエキス抽出機械を開発したことが始まりです。
以後、無農薬栽培のハーブにこだわり、独自製品を増やしていきました。
この機械を他の野菜にも応用して、かいわれ大根にあるエキス「不凍たんぱく質」も抽出しました。
「不凍たんぱく質」とは、長期間でんぷんの細胞を維持させる物質です。
パンの場合、生地に少し加えるだけで、しっとり感が長持ちします。
不凍たんぱく質入りパンと入っていないものを5日後に食べ比べたら、不凍たんぱく質入りパンが風味がありしっとりしていました。
既に冷凍食品メーカーとタッグを組んで、商品の品質向上に取り組んでいます。
社長はハーブが人間の精神に働きかける要素に注目しています。
今後は現代人の心を癒す商品や医療分野にも進出したいそうです。

2012年4月16日(月)

兵庫県新温泉町

兵庫県の奥座敷・湯村温泉で、温泉熱を利用した充電サービスが始まりました。
町営の銭湯「薬師湯」の受付では、携帯電話やデジタルカメラなどの充電が無料できます。
この熱利用発電はとてもシンプルな仕組みと約30万円の低コストで、町役場職員が考案しました。
「ペルチェ素子」と呼ばれる半導体の両面に温度差を与えると電気が発生する現象を利用しています。
約60度の温泉を流す配湯管と約20度の水道水を流す配水管で40度の温度差を生み出します。
発生した電気は、充電ボックスで蓄電されます。
現行の電力は約12Vと、扇風機がやっと回るほどの小さなパワーですが、 温泉熱で発電する「エコタウン」として大きくPRしようと検討しているそうです。
今後は町内の一般家庭への普及をすることで、エネルギーの町として新たな個性を手に入れようとしています。

2012年4月9日(月)

第一建設機工

東日本大震災以来、代替エネルギーとして急速に注目されている風力発電。
特に、洋上風力発電では効率よく風が得られ、 騒音の影響が少ないなどの理由から、今後発展する可能性を秘めています。
その洋上風力発電にいち早く目を付けていたのが、第一建設機工です。
10年前に洋上風力発電施設の施工方法の特許を取得して、 その施工に必要な国内最大級の「足場」を完成させました。
この足場はSEP(自己昇降式作業船)といい、 波のうねりや強風の海上でも風力発電の施工が可能です。
現在、海上での施工技術は自信を持っていますが、 数年経てばライバル企業が追いついてくると見込んでいます。
国内では3カ所の設置が決まっていますが、 今後は台湾、中国、ベトナムなど海外でも特許を出願する予定です。
速やかに施工実績をできるだけ増やして、不動の地位を築いていくとのことです。