2012年5月28日(月)
和歌山県日高川町
きな粉のように見える粉は、100ミクロン(0.1ミリ)の木材の粉です。
この木質パウダーを燃焼させて熱エネルギーに変える取り組みが、
全国に先駆けて今年3月から和歌山県日高川町で始まりました。
従来の木材チップに比べて2倍の発熱量で、瞬時の着火や微妙な温度調節も可能です。
木質パウダー製造機は7000万円、専用ボイラーは1500万円と初期コストがかかりますが、現在は国の補助金でまかなっています。
燃料費は重油や灯油に比べて1リットルあたり10円ほど安く、今後の普及で更に安くなる可能性もあります。
町の約9割が森林が占める日高川町にとって、林業の衰退は年々深刻さを増しています。
そんな中、山に放置されたままの間伐材を有効活用できないかと考えていました。
林業振興をはじめ、 安定価格の原材料供給、地球温暖化防止などメリットも多く、
日高川町はエネルギーを地産地消する町として、全国的に注目を集めそうです。
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