過去の放送内容

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2011年9月12日(月)

まるしげ

「呼吸チョコ」という不思議なネーミングのお菓子がヒットしています。
現在は3種類発売していますが、初めに発売したのは1992年で「ティラミスチョコレート」として発売しました。
マスカルポーネチーズが練りこまれたチョコの中にアーモンド、ココアパウダーで全体をコーティングしています。
約10年前、大阪・北新地のクラブのママの口コミからティラミスチョコが広がり、ネーミングを「呼吸チョコ〜北新地ティラミスチョコレート」と変更しました。
名前を変更することで、売り上げが2倍になりました。
この企業の店内の商品構成は、オリジナル商品(プライベートブランド商品)が6割を占めます。
お菓子は衝動買い消費と考え、ユニークなネーミングにこだわり、大手メーカーと競合しない新商品を次々に出していくことが生き残る道なのだとか。
キラキラと輝くこのお菓子にピンとくる方は、お酒好きかもしれません(笑)

2011年9月5日(月)

コマツ

世界第2位の建設機械メーカーは、大阪・枚方市内に約55万平方メートルの巨大工場があり、ここからブルドーザーやショベルカーが世界に出荷されます。
コマツの生産ラインの製品の1つ1つにICチップが埋め込まれ、工程状況を確認できます。
ラインの不具合もすぐわかり、いかに生産効率を上げるかを追求しています。
一台一台の車輌にはGPSが搭載されています。
工事現場で稼働しながら位置情報、走行距離などがリアルタイムで把握でき、メンテナンスの時期や在庫管理に役立てられます。
これらの情報を精査することで、各工場の生産計画などに反映されます。
ITを活用した徹底した情報管理が、グローバル戦略を加速させた要因といいます。
毎年約1万台の巨大ブルドーザーやショベルカーが大阪の町中で生まれていることが、とても意外でした。

2011年8月29日(月)

ナカバヤシ

薄いフィルムをめくり糊付き台紙に写真を並べ好きなコメントで飾るアルバムをみなさんはお持ちですか?
フエルアルバムをヒットさせたメーカーが、新しく発売したのが電池でした。
アルバムと電池のイメージはあまりにもかけ離れていますが、 時代のニーズに合わせたものを「ナカバヤシブランド」として売っていく企業風土は共通です。
新発売の電池は、水を媒介とした化学反応により熱を発生させる原理を利用しています。
そのために電池の電極横には小さな穴が開いており、ここから水を注入します。
防災意識の高まりから、この8月に他社が開発した「水電池」をナカバヤシとして発売決定しました。
「常に新しいものにチャレンジする」ことが製造企業であり商社でもあると考える企業のDNAだそうです。

2011年8月8日(月)

ライオンケミカル

節電と共に日本の夏に欠かせない「蚊取り線香」。
明治時代、和歌山県有田市のミカン農家(後のKINCHOブランドで知られる大日本除虫菊の創業家)がアメリカから除虫菊の種を取り寄せました。
それを機に栽培を始めたことが蚊取り線香の発祥といわれています。
同じ頃、有田市で創業したライオンケミカルも参入し、世界で初めて蚊取り線香の自動製造機を開発しました。
これまでの1つ1つ手巻きによる生産から、自動機械の登場によって飛躍的に生産効率が上がりました。
最盛期には世界40カ国に製品が輸出される程でした。(写真は、当時の手巻きの蚊取り線香)
約50年前に業界発展につなげようと自動機械の特許を公開しました。
これによりライバル会社も製造できるようになり輸出も激減し、経営危機に陥るという結果を招きました。
それ以後は親会社が何度も変わりながら、 様々な日用品の製造にも力を入れてきたことで業績も回復してきました。
今年は節電の影響もあり、電気を使わない蚊取り線香など殺虫剤の売り上げが前年に比べ約30%伸びています。
また、昔ながらの除虫菊を使った蚊取り線香も復刻させましたが、 どこか懐かしく優しい香りがする蚊取り線香には、老舗企業の思いが詰まっている気がしました。

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