中国・内モンゴル自治区へ

2008 年 2 月 27 日 水曜日

今日からロケハンに出発。今年はカメラマンの増田氏に同行してもらいます。関空で今回の番組の主役になるであろう坂本毅さんと合流、3人で北京へと向かいました。


夕暮れのオルドス空港

11時ごろ北京国際空港に到着し、上海人のコーディネーター金暁慶氏と合流しました。さて、オルドス行きの飛行機は1日1便、夕方6時発、まだ5時間以上あります。ということでみんなで空港のネットカフェに入り浸りメールチェックなど。珍しく定刻に離陸した飛行機は午後7時にオルドス空港に到着しました。気温は氷点下。上海支局長時代にも一度も来た事がない初めての内モンゴルです。北京からたったの1時間。あまりに近くて驚きました。距離にして800キロぐらいですが、首都のそんな近くまで砂漠化が起きているのかということを実感しました。

この空港は2年程前にできたばかりで新しく快適です。迎えに来てくれたのは坂本さんの知り合いで以前岡山大学に留学していた(有名な吉川賢教授のもとで学んだそうです)モンゴル族のスチントウさんです。今はオルドスの緑化会社を経営しています。オルドスの中心地、東勝に入ると結構な発展振りです。去年の新疆もそうでしたが地方都市もかなり発展してきることが感じられます。


初日、ホテルで食事

内モンゴルの中で一番発展している都市は実はここオルドス市なのです。首府のフフホトだと思っていたのですが意外でした。経済成長率は15%前後で給与水準も内モンゴルで一番だそうです。理由は豊富な資源とカシミヤです。オルドスは良質な石炭の一大生産地であるとともに、最近では天然ガスが次々に発見されパイプラインはすでに上海にまで到達しています。そして、今回の番組とも大いに関係があるカシミヤ。世界最高品質のカシミヤはここオルドスで採れるのです。大阪のユニチカが技術協力していたオルドス集団は今や巨大企業になり、世界的なカシミヤ需要の増加を受けて牧民が飼うカシミヤヤギの数も増加しました。ところがヤギは草の根まで食べてしまうため次第に土地から草がなくなり砂漠化が進んでいるといわれています。(原因は他にも温暖化による雨量の減少や農地開発による土地の荒廃などがあります)いろんな意味でオルドスは注目の地域です。

今日泊まる4つ星のホテルはやたら広くてエレベーターにたどり着くまで2分ぐらいかかります。部屋はまあまあ快適。ホテル内で食事をして本日終了です。



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